第四章 RE:BIRTH
Dead Story
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事実。
それがこの男をこんなにも突き動かせる。
「キレたってしょうがねぇ。その引き金引くなよ?」
「わぁってら」
「・・・・・確かに面白いのかもしれないけど、それももうおしまいだ。ここの機能は破壊させてもらう」
蒔風の宣告。
これからここは破壊する。
同時、男の身柄も拘束されるということだ。
それを聞いて、男の顔がヒクッ、と動いて笑みに変わった。
「冗談よせよ!これからが楽しいってのにさァ!!」
バッ!
「動くな!!」
パンッ!!
「グっ!!」
ピピッ!!
男が叫びと共にスイッチを取り出し、それに反応して佳景山が発砲した。
弾は男の肩を掠め、鮮血を散らせる。
しかし、その指はしっかりとそれを押し込んでいた。
ガヴォン!!と言う音と共に、左右と前方の壁に赤いラインが走る。
そして、その壁が開いて向こう側から何かが出てきた。
「死体を兵士に変えるときはな?新鮮な死体じゃなきゃならんのよ。もちろん集めてくる時もあるが、手っ取り早く殺した方が早い時もある。こいつらはその時の副産物だ」
「なに!?」
出てきた三体の後ろに隠れるようにして、男がその扉から出ていこうとしながらも、蒔風へと恨み言を吐き出す男。
「楽しみの邪魔をしやがってよォ!!だけどな、お前らが死ぬまでのエンターテイメントもまたおもしろそうだよなぁ!!」
「テメエ!!」
叫ぶ男だが、空いた扉の奥から出てきた部下らしい数人の男たちが、言葉を吐きだそうとする男を引っ張っていた。
しかし引っ張られながらも、男はなおも叫ぶ。まるで駄々をこねる子供のようだ。
「俺よか早くそいつらと戦えよ!!俺の楽しみ奪ったんだから、その分楽しませろよなクソヤロウ!!!」
「何やってんすか!早く逃げますよ!!」
「っせぇ!!ここのボスが誰だかわかってんのか!!」
「だっから早く逃げろってんだよ!!」
仲間からも怒号を飛ばされ、男がこの場から連れ出される。
追っていこうにも、この三体が邪魔になる。
「なあ、こいつら・・・・」
「あいつらが殺した・・・っていったよな?」
「ああ」
「じゃあ死人か?」
初原の質問。
それに蒔風が首を振り、アリスが解答を口にする。
「灰色の体躯・・・死からの復活・・・・こいつら、オルフェノクですよ」
その瞬間
「「「GUUUUUUOOOOOOOOOOOOOOOOOOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!!!!」」」
三体の獣が吼える。
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