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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
422部分:第三十四話 田豊、策を用いるのことその四

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第三十四話 田豊、策を用いるのことその四

「あのまま桃家荘にいても」
「いいんですか」
「別に」
「わたくしは寛大ですわよ」
 自分から言うのがやはり袁紹だった。
「劉備さん達にはそのままいてもらっても構いませんわよ」
「配下にはならないかと」
「あの方々は」
 田豊と沮授がこう話す。
「それでもよいのですか」
「置かれても」
「ええ、構いませんことよ」
 やはりいいというのであった。
「あの方々。どうも憎めませんし」
「確かに。悪い娘達じゃないわね」
「むしろいい娘達よね」
「本当に」
 高覧達もそれはよくわかっていた。
「じゃああのままいてもらってもいいわよね」
「山賊とかじゃないし」
「むしろいざという時は協力してくれるしね」
「そういうことですわ。さて、幽州ですけれど」 
 袁紹はその幽州のことに話を戻した。6
「治めるにはどうなのかしら」
「そうですね。治安は比較的安定していますし」
「まずは入りやすいかと」
 田豊と沮授が答えた。
「人口こそ少ないですがです」
「治めればそれなりのものになります」
「わかりましたわ。それでは」
「はい」
「それでは」
「帰りましたらすぐに政務に戻りますわよ」
 こう言ってであった。袁紹は本拠地に戻りすぐに政治に取り掛かった。その日に早速であった。またあらたな面々が彼女のところに来た。
「あら、今回もですのね」
「はい、そうです」
「何人か来てますよ」
 顔良と文醜がこう彼女に話す。
「それでどうされますか」
「やっぱり会われますか?」
「勿論ですわよ」
 返答は当然といったものだった。
「ではこれから」
「こちらに呼びますね」
「それでいいですよね」
「ええ。では貴女達は」
 その顔良と文醜に対しても告げた。
「いつも通りわたくしの左右に控えなさい」
「わかりました」
「今日はあたい達ですね」
「水華と恋花は政務で忙しいですし」
 軍師二人は政治も担当しているのだ。そうした面からも袁紹を支えているのである。
「あの二人も呼びたいところですけれど」
「まあ仕方ありませんね」
「あたい達は今日は訓練がなくて暇ですし」
 武官達はだ。休息していたのだ。
 それでだった。袁紹は二人に言うのであった。
「だからでしてよ。いいですわね」
「はい、わかりました」
「それなら」
 こうしてであった。二人が袁紹の左右を固めてだ。別の世界から来た者達に会う。その話を聞いてテムジンはイワンにこう話すのだった。
「どんどん賑やかになるダスな」
「確かに」
 イワンはテムジンのその言葉に頷いた。
「ここまで色々な人間が来るとはな」
「知り合いがおおくて何よりダス」
 テムジンは笑顔になっている。

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