第四章 RE:BIRTH
Longing Story
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奴ら全員十発以上撃たれてんじゃねぇか!?)
当然、そんな数を食らったら気絶か失神だ。
撃たれた衝撃で倒れた人間にも、気絶するまで容赦なく撃つ佳景山は、さながら死神に見えたことだろう。
『バカ野郎!!撃たれるってわかってんなら、覚悟のしようもあろうがよ!!』
「そっちこそバカか!?覚悟とかそんなんでどうにかなるかよ・・・・あいつ、実際にこう言う修羅場くぐってるとしか思えねェぞ!?」
覚悟しておけば痛みなんかはどうにでもなる、とはよく言われるが、佳景山は正確に脛や腿を狙っているのだ。
それでも銃を握って反撃しようとする者には手の甲まで狙っている。
「おい!!あいつ本当に「EARTH」登録されてないのかよ!?」
『今までの「EARTH」の活動には確認されていないな。しかも、こっちの計器には“No name”って出てる』
「ハァ!?あんだけの戦闘ができる人間が“No name”なわけねェだろ!!」
「“No name”ってのはあくまで蒔風の周辺の話だ」
「んなっ!?」
パンッ
「グぉッ!?」
「ほのぼの系四コマでも、たぶん世間ではいろんな事件は起きてんだろ?でもそれは主人公のあずかり知れない場所でだ。つまり、これはこういうことだ」
「おま・・・・」
「実は親父が自衛官でね。しかも銃オタの。銃のレクチャーは受けていたし、親父の権限で何度も訓練させられたよ」
ジャコッ
「佳景山 優。趣味はクレー射撃だ。人間撃つのは初めてだが・・・・」
「ッ!?」
「あまり気分のいいもんじゃないな」
「是ァッ!!」
「ごが!?」
「このっ!!」
パンッ!
「グァッ!?」
一方、初原
今、彼の周囲には銃を持った人間がいない。
ここにも対多人数という現状の優位点が現れており
「う、撃つな!!味方に当たる。近接で行け!!」
この場所にいるのは大半が敵、機関の人間だ。
つまり、流れ弾が味方同士に当たる確率も高い。
ジャキン!!と局員たちが取り出してきたのは警棒だ。
だが、それはうっすらと発光していてバチバチという音を爆ぜさせている。
「電撃か・・・・」
「いけェ!!」
バチィッ!!とことさら弾かせ、男たちが疾走する。
一気に走り寄って行けば必ず当たる。
まさに数の暴力だ。
身体に当たりさえすればそのまま倒れるし、最悪この人数なら圧殺だ。
だが
「多人数の何が優位かってのを知らないな?」
「あ!?」
初原は向かってくる敵に向かって駆けだした。
最初の一人が突き出してきたそれを
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