第四章 RE:BIRTH
Longing Story
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んですか」
そして、蒔風が地面に建てた「林」に手を掛ける。
息が荒い。
心臓がバクバク言ってる。
抜こうとしている手が、持ち上がらない。
その手に、アリスの手が重なった。
「行きましょう」
「・・・・応!!!」
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「うわぁぁっぁああああああああああああああ!!!」
ゴヅォァ!!!
「ぐべぁ!!」
「ごブッッ!!!」
蒔風がバリアを解き、飛び出していってから戦いはすぐに激化した。
蒔風はやったらめったらに剣や拳をぶん回して破壊の嵐と化していた。
一瞬我を取り戻して構え直すが、すぐにまたそれも乱れてメチャクチャになるのだ。
彼は後に、この状況をこう語る
「太鼓の達人でわからなくなるからいったん叩くのをやめるだろ?で、叩き直そうとしてもまたメチャクチャになるんだ。あれだよ」
殺すことにもビビッているのか、相手は死んでいないだろうがすぐに治療しないと命に係わる。
そこまでの手加減などしている余裕がないのだ。
「来るな来るな来るなよォォおおおお!!!」
まるでガキだが、相手がこの程度なら問題はなかった。
むしろ問題は味方に被害が及ばないかだ。
と言うことで、相手戦力も分散できるということで彼らは蒔風から離れて戦うことにした。
初原、佳景山は己の武器を使って確実に局員を倒していく。
局員と言っても特別強いわけではない。
戦闘訓練を積んで、ここの警備ができる程度の戦闘力だ。
それなら、土俵は同じだ。
彼等にも戦える。
パンパン!!
「グっ!?」
「ぐァ!!」
乾いた発砲音が鳴り、佳景山の弾丸が正確に局員の足や手を撃ち抜いていく。
撃たれた局員はその個所を押さえ、痛みにうめいて地面に倒れる。
痛みを伴う倒し方は一見残酷に見えるが、敵の士気を削ぐには一番効果的だ。
状況にもよるが、仲間が殺されると士気が上がることがある。
要は「あの野郎よくも殺しやがったな!!」状態になるのだ。
だが痛みを訴える仲間を見ては「こんな痛い目に合うのかよ・・・!!」としり込みしてしまうのだ。
しかも、相手は多数。最初の数人がその感情を抱いてしまえば、あとは波紋のようにそれは広がる。
さらに佳景山は相手が砲弾チョッキを着ているとわかると、なんの容赦もなく心臓の真上や胴体に発砲するのだ。
防弾チョッキは弾は防ぐが衝撃は防いでくれない。
(ちくしょう!!防弾チョッキ着てっからって気を抜いた
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