第四章 RE:BIRTH
Longing Story
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だが、それしかしようとしないのは甘えだと。
「いい加減脱却しなさい。見せてください、あなたの戦いを」
「う・・・・・」
「言いましたよね?主人公は世界の柱。その人物を中心にして、ほかの世界でこの世界(ものがたり)は知られていってるんです」
「・・・そうだけど・・・」
「あなたも憧れたんでしょう?他の世界の、彼らに」
「・・・・・・そうだ」
「だったら、あなたも見せてあげないとです」
「だが・・・・!!」
「怖いなら震えましょう。嫌だったら泣きましょう。でも、諦めることだけはしてはいけない」
「―――――!!!」
「もしもあなたの行いが、どこか遠くの、全く知りもしない世界の誰かの!!心の支えに、指針に、誇りになれるのだとしたら、それは何より素晴らしいことだと思いませんか――――!!!誰かが何かに立ち向かう時、心にあなたの姿を思い浮かべ、それを頼りにして拳を握り、まさしく希望に向かって行く・・・・そんな存在に、憧れたんじゃないんですか・・・・!!!?」
「俺は・・・・」
「あなたの翼は、煌く銀白。希望の翼。願いの翼人。あなたがそれを導くんです」
「―――――――――」
「どうです?そう考えると、魂が震えてきませんか?」
「――――――あぁ」
そうだ。
忘れていた。
誰だって、自分だけで強くなったわけじゃない。
ナニカに立ち向かう時、その理想像を心に描く。
それは成功した自分自身かもしれない。
だが本人が気づいていようといなかろうと、そのモデルは必ず存在する。
それは
不撓不屈の心を持つ空のエース
悲しみを背負って戦う仮面の戦士
天真爛漫に生きて、皆を引っ張る団長
奇怪な右手一本で敵に立ち向かう高校生
自分の未来を突きつけられても諦めなかった正義の味方
いや、そうじゃなくても、この世界にはヒーローがあふれている。
空想 創作 妄想
ゲーム テレビ 漫画
否、そうではない。
その世界は確実に存在する。
何処かにあった、ある世界の物語なのだ。
今の自分がそうであるように
これからの自分がそうでありたいと願うように―――――――――――!!!
「―――――わかったよ・・・」
「舜!!」
「俺、いくよ。がんばってみる。もしかしたら失敗するかもしれないけど・・・・」
「その時こそ頼れっての。俺たち、何度一緒にケンカしてきたんだよ」
「・・・だよな」
そうして、蒔風が剣を握る。
身体に纏いし、十五の天帝。
「逃げたいなぁ」
「まだ言う
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