第四章 RE:BIRTH
薄緑の壁
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のような煙が上がっていた。
しかし、耐えきった。
ミッドの街は、護られた。
―――――――――その一度だけは
ギウゥイィイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!
「な!?」
「そんな・・・・」
「第二波・・・・・!!!」
ラピュタの最上部に、再びエネルギーが集まっていく。
再び花火が撃ちあがって行く。
「もう理樹に受け止めるだけの力はないぞ!!」
「だが・・・このままでは!!!」
限界ではある。
今まで地上で模造戦士を撃破してきたのだ。
相手が大したことがなくとも、あれだけの数だ。感じずとも疲労はあったのだろう。
更には翼刀との戦闘があったのだ。
ちなみに今も翼刀の抑止力は働いている。
つまり、力を押さえられてあれだけのバリアを張って耐えきったのだ。
そんなことがあったのだ。
無茶でないわけではない。
だが、ここで耐えねば何もなくなってしまう!!!
「うぅァァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
理樹が雄たけびをあげてバリアに力を込める。
光弾が打ち上がり、降り注ぐ。
それをバリアで同じように食い止めるが、数発がすでにバリアに穴をあけて地上に落下している。
だがそれでも理樹はやめない。
この街にも生きる人々がいる。
たとえライフラインが生きていて、これが去った後にも生活ができたとしても、彼らが生きた街並みは帰ってこないのだ。
それを守る防人にならんと、悲劇を乗り越えた少年が歯を食いしばって耐え叫ぶ。
「うぁアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアああああ!!!」
バキンバキンと割れていくバリアだが、そこに修繕を回そうとしてまだ耐える。
しかし、もう穴だらけだ。これ以上続けるのは危険すぎる。
翼もこれ以上ないほど広がり、このままでは千切れてしまうのではないかというほど。
翼人の翼にある役割は、大きすぎる力の反動や余剰エネルギーの吐き出しだ。
それはもちろん、自分の力の範囲内だ。
それが千切れるということは、限界を突破しているということ。
しかも限界以上を吐き出しているこの状態で千切れれば、余剰エネルギーや反動のすべてが理樹にぶち込まれる。
最悪、死に至る。
だが、それでも守らねばならないものがあるのだ。
しかし、悲しいかな。
その限界が訪れるより先に、彼に脅威が迫る。
「ハァァアアああああああ!!!!」
笑い声
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