第四章 RE:BIRTH
薄緑の壁
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吹かせ、バイクを飛ばす。
破損した高架橋の壁を越え、唯子が彼の前へと向かう。
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理樹と翼刀の戦いは熾烈を極めていた。
翼刀の力・渡航力はその世界干渉力から翼人の力に干渉、抑制するものだ。
だがその力で弱体化されたとしても、理樹の装甲は堅かったのだ。
「ダォアァあああああ!!!」
ドッ、ギャギャギャギャギャギャッッッ
気合とともに振るわれるヴァルクヴェイン。
斬りつけられたその上に、出現した刃が何重にも叩きつけられていく。
その結果が
ピキィッ!
「流石にヒビは入っちゃうか・・・・」
「あんた硬ぇな」
「まぁね」
ギャゴゥッッ!!という空を引き裂くような音がして、翼刀が一歩だけ下がった。
だがまだ間合い内。
そこから間髪入れずに理樹に向かって剣を幾合も叩きつけていく。
それを理樹はバリアを纏った両腕で受け、逸らし、弾いていく。
その理樹を例えるならば、嵐の草原。
圧倒的な暴風の中、巨大な大木は倒れても、土に生える草はそよいで流れて千切れない。
ギチィッッ!!!
「おッ!?」
「捕まえたよ」
その中で、理樹は暴風を掴み取った。翼刀の手首ごとバリアで固められたヴァルクヴェイン。
身動きのできない翼刀の延髄に向かって理樹が蹴りを放って―――――
ギィィィイイイイイオオオオオオオオォォ・・・・・!!!!!!!
ラピュタ最上部から発せられたその音に、脚が止まって空を見上げた。
その金属の擦れる音と、エネルギーが凝縮されるかのような音の交ったそれは、鼓膜の振動から脳内に響き、得体のしれない不安感を噴き出させる。
そして、最上部に集まったエネルギーが数十個の光弾になって、円形に広がって街に着弾した。
「な!?」
『理樹!!今のは!?』
「わ、解らない・・・・・」
何が起こったのか。
それを確認できたのは、空にいた人間だけだ。
『理樹君!!』
「なのはさん!!今何が・・・・」
『今見てたよ・・・・街が・・・・』
「街が?」
『半径1キロ地点が、リング状に壊滅・・・・・』
「そんな!?」
発射されたあの光弾は、街に落ちてドーナツ状に奇麗に焼き払ってしまったのだ。
そんなものを移動しながら発射されたら、それこそ本気で逃げ場がなくなる!!!
『最上部にまたエネルギーが・・・・しかもさっきより大きい!!』
マズイ
その思いだけでい
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