第四章 RE:BIRTH
薄緑の壁
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「ォォォオオオオオオオオ!!!」
「グっ、この!!」
ミッドチルダの市街地
昼日中ならば多くの人々で賑わうこの街中で、鉄翼刀と直枝理樹の壮大な戦いが繰り広げらていた。
「落ち着いて!!ちゃんと話し合えば・・・・・」
「うるさい!!なにも考えたくない。戦ってると楽なんだ。黙って俺と戦ってオレを倒せェ!!!」
「自暴自棄?現実逃避はッ、カッコ悪いよ!!!」
「あの惨状を知らないお前に、それを言う資格はないッッ!!」
バガァッッ!!
翼刀の剣が理樹の顔面を叩き、バリアごとその体を吹き飛ばして店舗内にブチ込んだ。
ショーウインドウのガラスを粉々に砕き、店の中で爆発が起きたかのような土煙が上がる。
「ハッ!!その程度か「オラァ!!」ッ!?」
理樹を吹き飛ばし、息がる翼刀に向かって真人の剛腕が振るわれて地面を吹き飛ばした。
それを回避した翼刀だが、次に謙吾の木刀が胴を薙ぎ、それを真正面から喰らってしまう。
「グっ・・・・っこれで終わりかァ!!?」
「な!?」
しかし翼刀は食らいながらもその場を一歩も動きことなく、脇腹にぶち込まれたその木刀を掴んで謙吾ごと投げ飛ばす。
「こいつッ・・・・」
「次はお前らか?あのチビ野郎よりかはマシなんだろうな!!」
戦いを求める翼刀。
しかし、彼が倒したという少年は、まだこんな程度で倒れる男ではない。
「開・・・・・翼ッッ!!!」
バゥオォオッッッ!!!
土煙晴れぬ店の中から、薄緑の光がまき散らされる。
内側からの突風に、翼刀が目を細める。
「理樹がそんな弱いわけねェだろ」
「ああ、あいつを舐めない方がいいぞ」
「翼人・・・・だったか!!」
翼刀が敵を視認する。
店の中から出てくるその姿は確かに翼人。
だが、彼の友が発するのは別の言葉。
「アイツは、俺たちの」
「リトルバスターズのリーダーだからな」
薄緑全開。
最硬防御の翼人が、全力で立ち上がる。
「ありがたい・・・ずっと戦ってくれる人間・・・・オレのために戦え!!!」
「・・・・・昔の惨状から目を逸らしたい?」
向かってくる翼刀。
しかし、理樹はまだ顔を上げていない。
「昔の過ちが重いから、それと向き合いたくないから考えたくないって!?」
「ゼァアッッ!!」
バキィッッ!!
「罪を背負ったのは立派だと思うよ」
「・・・・な・・・・こいつ・・・」
「でもね、それと向き合わないのは、背負わないよりも最低だ!!!!」
理樹のバリアが、翼刀の刃を押しとどめる。
翼
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