暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第四章 RE:BIRTH
天空の騒乱
[2/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
それに、ここから打つ手がないわけでもない。

《《full charge》》

ライダーパスをセタッチし、二本のベルトから音声が発せられる。
赤く細いエネルギーがカクカクと折れ曲がりながらデンガッシャーに伸びて行き、その刀身が真っ赤になってエネルギーを発した。


「行くぜ・・・俺の必殺技!!!」

「うぁアアアアアアア!!!」


モモタロスと良太郎が声を張り上げ、その必殺剣(エクストリームスラッシュ)を振りぬこうと剣を降ろす。


しかし



バゴォッッ!!!

「んなにぃ!?」

「・・・・うそでしょ」

「光」のちょうど足の裏にそれぞれ小さなクレーターが出来ただけで、それは終わってしまったのだ。
「光」の体勢は変わっていない。
なおも二本の指でそれぞれの剣を挟み止めている。

ソードフォームで5トン、ライナーフォームで6トン。それだけのパンチを放つこの腕で、しかもフルチャージまで発動させて指で留められているこの脅威。

エネルギーを纏ってる分、剣から火花が散っているが、それでダメージを受けているようにも見えない。


二人の攻撃、そしてその剣のエネルギーを見て、「光」が呟く。



「もういい?」

「「ッ!?」」


短い一言。
だが、そこにすべてが詰まっていた。

「センパイ、良太郎!下がって!!」

言葉を失う二人の頭上に、ロッドフォームが飛び上がって現れ、デンガッシャーロッドモードにエネルギーを蓄えて投げ放つ。


その声で我に返り、ライナーとソードが飛びのいて離れ、デンガッシャーロッドが光の中に吸い込まれるようにして入り込む。
そして、展開。亀甲型エネルギーに体を縛られ、「光」の体が一瞬鈍った。


「はぁああ!!」

「キバット・・・僕たちも!!」

「ああ!!ウェイクアップだ!!!」

ロッドフォームと、立ち上がってきたキバのダブルライダーキック。
それをまるで蟻でも観察するかのようにじーっと見つめる光。

命中。


ドォオウガッッ!!!!




爆炎に三人の姿が消え、直後にその中からロッドとキバが飛び出してきた。
キックからの反転着地――――ではない。


「ぐゥッ!?」

「ウあっ!!」

地面を転がって飛び出してきたのは二人のライダー。炎の中からゆらりと出てくる「光」。その手にはデンガッシャーロッドが握られていた。


「あ、あいつ・・・・」

「おい渡!!」

「ウラタロス!!」

「おいカメ公、何があった!?」


「あいつは・・・・」

「キックの瞬間、身体からロッドを出してきたんだ・・・・・」


「な!?」



[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ