第四章 RE:BIRTH
天空の騒乱
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それに、ここから打つ手がないわけでもない。
《《full charge》》
ライダーパスをセタッチし、二本のベルトから音声が発せられる。
赤く細いエネルギーがカクカクと折れ曲がりながらデンガッシャーに伸びて行き、その刀身が真っ赤になってエネルギーを発した。
「行くぜ・・・俺の必殺技!!!」
「うぁアアアアアアア!!!」
モモタロスと良太郎が声を張り上げ、その必殺剣を振りぬこうと剣を降ろす。
しかし
バゴォッッ!!!
「んなにぃ!?」
「・・・・うそでしょ」
「光」のちょうど足の裏にそれぞれ小さなクレーターが出来ただけで、それは終わってしまったのだ。
「光」の体勢は変わっていない。
なおも二本の指でそれぞれの剣を挟み止めている。
ソードフォームで5トン、ライナーフォームで6トン。それだけのパンチを放つこの腕で、しかもフルチャージまで発動させて指で留められているこの脅威。
エネルギーを纏ってる分、剣から火花が散っているが、それでダメージを受けているようにも見えない。
二人の攻撃、そしてその剣のエネルギーを見て、「光」が呟く。
「もういい?」
「「ッ!?」」
短い一言。
だが、そこにすべてが詰まっていた。
「センパイ、良太郎!下がって!!」
言葉を失う二人の頭上に、ロッドフォームが飛び上がって現れ、デンガッシャーロッドモードにエネルギーを蓄えて投げ放つ。
その声で我に返り、ライナーとソードが飛びのいて離れ、デンガッシャーロッドが光の中に吸い込まれるようにして入り込む。
そして、展開。亀甲型エネルギーに体を縛られ、「光」の体が一瞬鈍った。
「はぁああ!!」
「キバット・・・僕たちも!!」
「ああ!!ウェイクアップだ!!!」
ロッドフォームと、立ち上がってきたキバのダブルライダーキック。
それをまるで蟻でも観察するかのようにじーっと見つめる光。
命中。
ドォオウガッッ!!!!
爆炎に三人の姿が消え、直後にその中からロッドとキバが飛び出してきた。
キックからの反転着地――――ではない。
「ぐゥッ!?」
「ウあっ!!」
地面を転がって飛び出してきたのは二人のライダー。炎の中からゆらりと出てくる「光」。その手にはデンガッシャーロッドが握られていた。
「あ、あいつ・・・・」
「おい渡!!」
「ウラタロス!!」
「おいカメ公、何があった!?」
「あいつは・・・・」
「キックの瞬間、身体からロッドを出してきたんだ・・・・・」
「な!?」
体
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