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世界をめぐる、銀白の翼
第四章 RE:BIRTH
漆黒と闇
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はない。
投げ放ってくる「闇」の強力がゆえに。


そこからクラウドは二つ目に向けて剣を突き出した。

剣を木のど真ん中につきだし、串刺しにする。
そしてそれをハンマーのように振って三つ目を叩き落とした。


その振動に手がしびれ、剣が落ちる。
両腕、瞬間的に使用不可。


だが、撃ち落とすだけなら腕でなくてもいい。

四つ目の木塊は、見事な回転高回し蹴りからの打ち降ろしで叩き落とした。
地面に打ち付けられた木塊が、打たれて砕けて欠片になる。



「早く逃げろ!!!」


両刃剣を素早く取り出して構え、クラウドが背後の家族に叫びかけて避難させる。




その直後に、「闇」を覆う土煙が晴れた。
ヴォン!!と振るわれる、巨木の幹によって。


「な!?」

「ちまちま投げるの・・・・や、やめます。ごめん・・・なさい」

そして、間髪入れずに投擲。
凄まじい勢いで飛来する巨木はまるで巨大弓(バリスタ)だ。


謝るくらいならやめろと言いたいが、彼女が謝るのは攻撃手段を変えることに対してで、攻撃をすることにではない。



この状態なら、クラウドは回避してもいい。
むしろそうするべきだろう。


しかし、さっきの状況が頭をよぎる。

この街にはまだ人がいる。
その状況で回避したら、もしかしたら―――――!!!



クラウドは巨木を睨み付ける。
左手のしびれはすでに取れている。


脚を振り上げ、一回転。
ハイキックをするように回転してから、両刃剣を巨木に叩きつけて行こうとする。


そして、爆発がその場を覆った。




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クラウドを覆う爆煙。
それを眺めて、「闇」はワタワタし始めた。


(も、もしかして、殺し、ちゃった?あ、あのきれいなつ、翼、もぎ取ろうとしてたのにな・・・・)



決して彼の命を考慮してのことではない。
あくまで、自らのため。



だが、その煙が晴れることでその杞憂は終わった。
代わりに、怒りがわいてくる。



「なんですか・・・あなたたち・・・・」



爆煙の向こう。
そこにいたのは、クラウドだけではなかった。


そこにいたのは――――


「だらしないなぁ、もう」

「リュウタロス。この場合クラウドを責めるより、翼人を追い詰めるその力の方に驚愕するべきでは?」

「そうそう!セイバーさんの言う通りですって!」

「っしゃぁ!行くぜ!!」


仮面ライダー電王ガンフォーム、セイバー
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