第四章 RE:BIRTH
光・闇・虚無
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・・・)
改めて見て、巨大なものだ。メテオという黒魔法を見たことはある。
が、地球上の物だからこそ、実感できる大きさだから、なおさら困難だと感じてしまう。
だが
「まあ・・・・全力でぶつかれば・・・・砕けぬものはない」
自信をもって、言い放つ。
決して驕りからではない。そうたやすいことでないのはわかってる。
しかし、軽口を叩くくらいの余裕を、今からなくしてどうするというのだ。
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「み、見えて・・・・ますか?」
「ん?当然でしょ。見えないとかわけわかんない」
「ですよね・・・す、すみません・・・・・」
おどおどしている「闇」と、軽快に話す「光」。
だが、思うどおりの相手が現れないことに、「光」の方は若干イライラしていた。
見えているというのは、クラウドのことだ。
やはり戦士型の翼人は速い。
「やっぱり連れて来られてたあの人とやってた方が楽しいかなぁ?」
「だ・・・ダメだよ・・・・・あれは・・・・」
「わかってるよ。目的ぐらい。でも楽しむくらいしないと損じゃんよ」
「で、でも・・・・あれはあ、主様の為の、ものだから・・・・・」
「つまんなーい!!」
「じゃ・・・じゃあ・・・・いく?」
「やだ。あんなのとやってもつまんない。それなら惨殺される方がまだ楽しめるよ」
「だったら・・・私行くね・・・・」
要塞の上から、ふわりと「闇」が離れていく。
「ウフフ・・・わ、私好みの・・・・黒・・・・・・」
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空
目的地まではまだ遠い。
先行して飛び出していった一刀は「多彩演芸者」だ。
多くの友の力を重複して扱える彼は、おそらくあらゆる加速法を用いて向かったのだろう。
その彼はすでに敵との交戦を開始している。
そしてそれを追うようにしてクラウドが加速開翼で追いつこうとしていた。
理樹や観鈴が率いる他のメンバーはまだ後方だろう。
いくらクロックアップや風足などといっても、やはり空と大地では速度が違う。
ラピュタの姿が、単純に近付くという理由で、ぐんぐん大きくなる。
その付近の空には無数の剣戟音と、地上に落ちる金属の音が響き、時折ここまで聞こえる。
蒼青の光が、チカチカと空の青を彩る。
「待ってろよ・・・一刀
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