第四章 RE:BIRTH
光・闇・虚無
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「お?君が「EARTH」かい?最初の破壊物かい?」
「・・・・えっと・・・・邪魔です」
「・・・・・・・」
三人とも、少女である。
だが
「赤銅の・・・・一味か?」
一刀の表情は硬い。
今までも、少女や女性が敵だったことはあった。
むしろ、彼の人生そうであることの方が圧倒的に多かった。
だが、なんであろうか。
あまりに人間的に見えるこの三人が、それがゆえに人間とは異なるものだと証明しているようにしか感じられないのだ。
まるでカモフラージュのように。
自分は無害だと擬態して、油断したところを食らいつく捕食者のように。
彼は彼女らが赤銅から生まれたことを知らない。だが、そうであることは何となく感じられる。
今なら卑弥呼の言うことがわかる気がする。
こいつらは、根本的に違う。
「そーだよ。私は「光」!!」
「や・・・「闇」・・・です・・・・・」
「・・・・・・・「虚無」」
自己紹介と言えるのか?
自分の名称を述べるだけの彼女らは、一刀の周りをまわって品定めするように視線を向ける。
そして
「いーらないッ。そっち、いる?」
「わ・・・わたしは・・・・遠慮します・・・・・」
「・・・・・・(ス)」
「光」と「闇」が一刀を拒否、それを聞いて、「虚無」が一歩前に出た。
「ん?そっちはあれがいいの?」
「・・・・・・仕事」
「た、確かに・・・誰かがやらなきゃ・・・・いけないことだし・・・・」
「ん、そか。じゃー宜しく」
「ちゃ、ちゃんと・・・・・・殺しといてくださいね?」
ドンッッッ!!!
その言葉を発端に、「虚無」が飛び出してきた。
残りの二人は、フヨフヨと要塞の方へと戻っていく。
「こいつらッ・・・!!!」
突進してくる「虚無」に対し、一刀も剣を握って突っ込んでいく。
相手の手にも、氷を削ったような形をした、血の色をした荒々しい槍(というよりは尖った塊と言った方がいいかもしれない)が出現している。
そして、その剣先がぶつかり合って、空に鮮血が舞い始める。
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『今先行して向かったご主人様が交戦中との情報が!!』
「相手は赤銅か?」
『いえ、確認されていない戦力です!!!』
新手か。
翼で風を掴み、クラウドがラピュタに向かう。
まだ目的地は相当先のはずなのに、空には目標が見えていた。
(なんて大きさだ・・・
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