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KANON 終わらない悪夢
56日が傾くと闇落ちする栞さん
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ディでは手加減しても、手のひら(掌底)で押しただけで老人の肋骨を全部砕いてしまった。
「ぐあああああっ」
「肋骨って、何本折れても外からギプス嵌めるか、そのまま放置しか無いんですよね〜、その年で胸開いて繋ぐとか出来ないし、呼吸するだけで痛いの、何年か味わってから死んで下さい。あ、暴れて肺とか心臓に刺さったら今すぐ死ねますよ」
 栞は天使のような笑顔で微笑んでやり、校長が人生を掛けて稼いだり、賄賂を受け取って手にした現金を紙袋に入れたままクルクル回った。
「3500万って軽いですね〜? 先生の人生ってこのぐらいの重さなんだ〜」
「ぐうううううっ!」
 校長は奥歯が割れるまで噛み締め、悔しさにも泣き、自分が選択した人生が誤りだったと無理やり気付かされた。無力な少女など黙殺してしまえば刑事告訴や復讐など有り得ないと侮っていた自分の判断を悔やんでも悔やみきれなかった。
 天使の人形は栞を殺人者にしないで済むように肋骨を繋いでやり、今後タコ部屋で毎日元気に働いて、呼吸するだけで痛みに悶絶する状態で生かしてやった。

 国や県の調査目的で、重機も入れない山奥で毎日スコップで穴を掘って、意味があるのか無いのか、遺跡調査か地層確認名目で穴の底を学者に見せたら、自分で掘った穴を埋め戻すだけの地獄が存在する。
 小屋で監禁されて、日当が出ても凄まじい値段の部屋代、布団レンタル、食事代、水代(水道電気なし)で収入のすべてが奪われて、合法的?に893の収入になる。
 もちろん外から鍵がかかって、火事が起こっても脱走できないし、逃げても娘と孫の負担になる。遺産相続放棄とかは街金闇金経由なのでできない。

 そんな遣り取りを聞いていた孫娘も青い顔で外に出てきた。
「テメエ、美坂だな、まだ生きてやがったのかっ?」
「ええ? チンピラってセリフが決まってるの? 昨日も同じこと言われた。もう死んで悪魔に魂売って、お前らに仕返しするために来たんだよ、ケケケッ」
 明らかに生者ではない気味の悪い笑顔で笑われたが、怒りの方が勝ち、過去の弱い栞を覚えていたので、昨日の少女のように襲いかかった。
「あははははははっ」
 栞が放つシルバーセイントぐらいの音速パンチは、少女の顔面を全部陥没させ、耳から脳が吹き出すぐらいの破壊を産んだが、天使の人形が少し時間を巻き戻し、死なない程度に調整して、これからの苦痛だけの人生を続けられるようにしてやった。
(栞ちゃん、そんなに楽に死なせちゃだめだよ、これからこの女は、18になるまで援交とかの裏ビデオに出演して、18になったら整形してAVデビュー、その後もずっと、ストリップ小屋とか売春宿で一生を終えるんだ)
「う〜ん、鼻と顔潰しちゃったから、今すぐ整形かな? 良かったじゃん、昔の知り合いとか初恋の相手がお風呂屋に来てバッタリ、で
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