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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
真・四十一話 反逆への狼煙
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信じる」
「はい、ありがとうございます」
全はそう言って、席を立ち生徒会指導室を後にし
「っと、忘れる所だった、橘」
「っ、はい?」
ようとした所で先生に呼び止められる。
「生徒の事を信じなきゃいけない俺なんだがな…………正直、これは言おうか迷ったんだが……」
「…………?」
思わず首を傾げてしまう全。
「…………高宮な、気をつけろ」
「え?高宮、ですか?」
まさか先生の口から聖の名前が出るとは思わなかった全は聞き返す。
「ああ。ここ最近、あいつのお前を見る目がなんていうか、その……表現が難しいな……こう、自信に満ち溢れているというか、自分の勝利を確信しているというか……うぅん、何て言えばいいんだろうな……」
「えっと。要するに自信満々な感じって思えばいいですか?」
「ああ、それが分かりやすいな。だが、その中に何というか……下心みたいな物も感じたんだ。生徒を信じないなんて先生失格だ。だが、高宮には一応俺の方からも言っておくが、注意しておけ」
「はい、わかりました。心に留めておきます」
そう言って全は今度こそ生徒指導室を後にした。
教室へと帰る最中、小さな声で全は真耶と話す。
「あいつ、俺にそんな視線向けてたのか」
《もしかしたら、テストの時にお前が感じた視線というのは高宮のものだったのかもしれんな》
「かもな」
そうして、帰っている最中、ポケットにいれていたシンが急に震えだす。
『マイスター、只今帰りました。わかりましたよ、本日高町なのは達が向かう世界が』
さあ、歴史の修正の始まりだ。
???SIDE
「爺や、この書類を担当の方に持って行ってくれる?」
「かしこまりました、社長」
「もぅ、二人っきりの時はもうちょっとラフでもいいのよ」
「いえいえ、以前まで使っていたお嬢様という呼び方は今となっては彼限定での呼び方ですからね」
「っ、か、からかう爺やなんて嫌いだわ!早く行って!」
「ほっほっほ、青春ですのぉ」
爺やと呼ばれたお爺さんが部屋から出ていく。
部屋に残されたのは少女ただ一人。少女は今はこの会社を取り仕切る社長である。そして彼女の背後には一振りの剣が飾られていた。
しかし、その剣の形は独特だ。刀身は西洋風なのだが刀でいう鍔の部分が丸みを帯びており、その丸の中の上、下、右、左にそれぞれ「火、水
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