第二十四話
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「全く……なんで、なんで木曾はこうもやらかすんだろうか………。」
ていと……じゃなくて、大輝は頭を抱えていた。
先程、明石から報告があったのだが、どうやら訓練中に木曾が二号を蹴り飛ばして気絶させたらしい。
一体あの二人が何をやらかしたのかは分からないが、
「二号って本当によく気絶するよね。これで三回目だよね?」
一回目は木曾に連れて来られているとき。
二回目は木曾の開けた扉に吹っ飛ばされて。
そして今回、三回目。
「全部木曾じゃん。」
…………なんか最早コントにすら感じてしまう。
「しかもだよ?明石が木曾から聞いた理由が、『二号にパンツ見られたから。』だからね?二号のことだし、どう考えても木曾がなんかして見えちゃったんだろうね。」
「まぁ、貴方は毎晩私の裸見てますけどね。」
「そうだけどね。」
しかし、と大輝は言った。
「なんで木曾は裸を見られるのはいいのに、パンツは駄目なんだろ?」
………………………………………はい?
「わんもあぷりーず。」
「なんで木曾は裸を見られるのはいいのに、パンツは駄目なんだろ?」
この人には、デリカシーというものが無いのだろうか。
いや、今更か。
「恐らく木曾は普通なら下着だろうが胸だろうがお尻だろうが見えてもどうでもいいんですよ。」
「はいはい。」
と、頷きながらメモを取る大輝。何に使うのだろうか。
「ですが、恐らく今回の下着が、何やら予想外の物だったのではないのかと。それならキレる理由もわかりますし。」
「成る程。よく分かったよ。」
なにが成る程なのかはよく分からないが、大輝は納得したようだ。
「つまり唯にならいつ如何なる時でも手を出してみて良いと。」
ぎゅっ。
「!!?」
いつのまにか大輝は私の後ろに立って、そのまま私を抱きしめた。
「ちょっと大輝……!まだ昼間ですし、ダメです!せめて夜に……。」
「ちぇー。わかったよ。」
スッと、私から離れる大輝。
…………少し寂しいと感じたのは内緒だ。
「おっとごめん。電話だ。」
そう言うと大輝は、自分のスマホを取り出した。
……と言うことは、プライベートな話なのかな?そうでないと大輝のスマホにわざわざ掛けてくる人なんて居ない。
「もしもし?よぉ、たっくんか。どうした?彼女でも見たいのか?ん、あぁはいはい、成る程ね、了解了解。んで?どうせ顔は見せんだろ?はっはっはっ!将来の嫁くらいちゃんと見届けとけ!そいじゃな!」
この会話で誰かわかった。
「つー訳で明日二人、面会という名の泊まり
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