ガンダムW
1745話
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。
そう考えれば、実はこの作戦を考えたのはレディ・アンやアハト辺りでも驚きはしないが。
「それで……どうするんだ? 向こうの手に乗るのか?」
『それは、どうでしょう? 向こうがこうして挑発してくるのですから、当然向こうには勝機があるのだと思うのですが』
映像モニタの向こう側で、カトルが心配そうに呟く。
ちなみにサンクキングダムに亡命している中東連合の上層部だったが、ヒイロやドーリアンの映っている映像モニタとは別々の物だ。
この辺り、一応別国家という体裁を整えているのだろう。
「罠、か。……けど、向こうに出来る罠なんか、それこそ数える程しかないと思うけどな」
カトルの言葉に、そう呟く。
MDを使えるのであればまだしも、トレーズがこうも堂々と宣言してきたという事は、恐らく……いや、間違いなくMDを大々的に使ってくるような事はしないだろう。
勿論トレーズ以外の者……レディ・アンとかであれば、MDを使ってこっちを罠に嵌めようという風に考えても不思議ではないのだが。
『いっその事、アクセルがトレーズを捕らえてくるというのはどうだ? 魔法を使うアクセルなら、そのくらい出来るんじゃないか?』
セプテムの言葉に、全員の視線が俺に向けられる。
その中でも凛は感心しないといった視線だったが。
ともあれ、俺はその言葉に対して首を横に振る。
「無理だな。……まず第一に、トレーズがどこにいるのかが分からない。向こうがどこにいるのか分からなければ、それこそどうやってトレーズを捕らえるのかという問題になる」
『それこそ、魔法か何かで……』
「残念だが、魔法はそこまで万能じゃないんだよ。いや、もしかしたらそういう魔法もあるのかもしれないけど、残念ながら俺はそういう魔法を使えない」
もしくは、凛の魔術なら……そう思わないでもないが、それを口にすれば間違いなく凛は反対するだろう。
この世界でも魔術は……神秘は秘匿されるべきものなのかどうかは分からないが、そもそも凛はそういう世界で育ってきたのだ。
すぐにその価値観を変えるというのは、難しいだろう。
これがホワイトスターにいるのであれば、それこそ幾らでも普通の魔法を使っている光景を見る事が出来るので、ある程度時間は掛かるだろうけど認識を変える事が出来るかもしれないが。
『そう、か。魔法というのも万能じゃないんだな』
残念そうに呟くセプテムの言葉に、映像モニタに映し出されている他の面々も同意するように頷く。
まぁ、本当にどうしようもなくなれば、その手段はないでもない。
それこそ、トレーズ派の有している基地に行って、スライムを使って全て調べた後で暫く使い物にならないように破壊するなり、吸収するなりしてしまう。
そうなれば、自
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