過去のマイン
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殺した。マキナと唯一同郷の友であるシャロンと彼女への恩があるケイオスに、なのはを治すようにお願いするのは、爆弾の山の中に火を投げ入れるも同然の行為だった。
「あぁ、なんだか今いる場所が地雷原の中心だって言われた気分だ……。しかも仲間はそれを知らずに動いてるという……もうどうしたらいいの……」
「全員で盛大に地雷踏んで爆発すればいいだろう。そうしてもらえた方が私は愉しみを味わえるのだがな」
「一切合切吹き飛ばすつもり……!? あ、そっか……武器商人としては火種が燃え上がった方が商売繁盛するんだね……。はぁ、この情報をはやてに伝えるより先に、私が現状を少しでも改善しておかないと、両者の間で衝突が起きかねないや……」
「クックックッ……今お前に教えたのと同じ情報を、夜天の書の主たちにも伝えても良いのだぞ? 彼女達から見れば喉から手が出るほど欲しい情報だろうしな、情報料もそれなりに積んでくれるはずだ……」
「あ〜もう! 口止め料を払えってことでしょ! わかったよ、これだけ払えば今の話を他に話さないでいてくれる!?」
「毎度ありがとうございます。今後ともごひいきに……クックックッ……」
財布の中身全部を差し出すと、ドレビン神父は腹が立つ満面の笑みを浮かべてそれを懐にしまった。あぁ、これで当分の食事はおにぎり一個か……グスン。
「そうそう、彼らの前では嘘をつかない方が良い。燃やされるかもしれないからな」
「わけのわからないこと言ってないで、もうさっさと帰って……」
それに私は嘘をつくつもりはない。はやてはやるかもしれないけど、私はあまり腹芸とかは得意じゃないし、むしろ相手の心に近づくにはこちらの気持ちを素直に示す必要があると思う。だから今の忠告は大して気にしていなかったけど、それがとてつもなく重要だったことに気付いた時は、もう全てが手遅れだった……。
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