第四章:停止教室のヴァンパイア/転螺拳の火在輪
Change10:旧き女王蜘蛛VS火在輪の機人〜 RASETU of resentment
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びが入り、崩壊個所も大きく目立っていた。
ついには―――――。
「クッ……!?ここにきて限界時間かよ!!」
『どうやらその禁 手も時間切れのようですね』
「フン…神 器ガだめでもまだ俺自身が戦えるんだよ!!!」
このような絶望的な状況でもアザゼルは手に光の槍を作りカテレアに攻撃していく。
『この力があれば私は堕天使の総督すら簡単に倒せるわ!!』
しかし、先ほどと同じように防壁に防がれ。または機械昆虫脚によっていなされ、アザゼルの攻撃は一向にアラクネを纏ったカテレアにダメージを与えられていなかった。
「はぁ…はぁ……。状況が一向に解決しないな…まったく」
アザゼルの体は傷だらけであり光力、魔力、スタミナがとうに限界が来ていた。
「アザゼルちゃん!?待って私も今すぐ応援に…」
アザゼルの先頭を見てセラフォルーが援護に入ろうとする。
だが―――。
「く、来るな…セラフォルー…。お前が防壁組から外れると若いやつらが危ない…それに俺はまだ大丈夫だ…」
「アザゼルちゃん…」
「アザゼル無理をするな!」
「そうです、私たちも戦闘に参加します!!」
援護に回ろうとするサーゼクス、ミカエル。しかしアザゼルは首を横に振った。
「いいから防壁を張ることだけに集中しろ!!俺は大丈夫だ…・・」
『仲間思いもいいことですが、どのみちあそこにいる全員にはどのみち死んでもらいます。それに空元気もやめたほうがいいですよ?アザゼル』
カテレアの言っている通りアザゼルの体は満身創痍。実際のところ他んでいるのが精一杯状態だった。
しかしアザゼルはミカエルやサーゼクスたちがなくなることを恐れていた。
サーゼクスやミカエルは悪魔、教会の勢力にとっては重要な存在。
あの二人が死ぬぐらいなら自分が死んだほうがまだデメリットが少ないと考えていた。
『さあ、アザゼル。もうあなたとの戦いは飽きました。これ以上戦っても時間が無駄ですので、これで最後にしましょう』
満身創痍のアザゼルに、無慈悲に襲い掛かるアラクネを纏ったカテレア。
アザゼルは回避しようとするが―――。
『逃がすものですか!』
「クッ!!しまった」
アラクネを纏ったカテレアは機械腕から雲の糸のようなワイヤを射出しアザゼルの左手に巻き付ける。
『逃がしませんよ!!』
「これで俺を捕まえたと思うなよ、カテレア!!」
するとアザゼルは右手で光の槍を作り、そして―――自分の左腕を切断した。
『クッ!?まさか自分の腕を切断するとは……』
「こうでもしなければ危ないんでね、明日を生きる希望のためなら片腕くらい安い!!
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