第四章:停止教室のヴァンパイア/転螺拳の火在輪
Change10:旧き女王蜘蛛VS火在輪の機人〜 RASETU of resentment
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超える力。『無 限 の 宇 宙』アラクネです!!』
アザゼルは今のカテレアの姿に絶句していた。
まずカテレアから感じられる力の波動…。
これはこの世界において感じたことがない波動。
悪魔でも、天使でも堕天使でも神でも龍でもないまったく異質な力。
そしてその異様なフォルム。まるで本当にいるアラクネのような姿。
アザゼルはこの時点であることをふたつ悟った……いや、確信した。
まず、この世界とは別の何かが存在していることを。
そしてこれらのありえない力に必ず『神無月シン』が深く関係していることに。
『どうしました、アザゼル。まだ戦いは終わっていませんよ?早くかかってきなさい』
『クッ……!?言われなくてもそうするさ!!!』
アザゼルが巨大な光の槍を構え異形の姿となったカテレアに攻撃を仕掛ける。
『これでも喰らいな!!!』
アザゼルの渾身の一突きが異形のカテレアを襲う。
そして攻撃が当たった瞬間、あたりに砂塵が舞う。
『これでどうだ……』
アザゼルが手ごたえを感じ目の前を見る
しかし―――――。
『こんなものですか?アザゼル』
『クッ…』
確かにアザゼルの一突きは当たっていた。
しかし異形となったカテレアではなく――――。黄色く濁ったトリオンの集合体ような防壁に当たっていた。
さらに―――。
―――パリィィン……!!
攻撃に使った巨大な光のよりが儚く砕け粒子となって消えた。
『なッ…何!!??』
『どうやらこれで終わりのようですね。ではこちらも攻撃としましょう』
『―――くっ!?』
アザゼルは急いで距離を取ろうとする。
『一体何なんだこいつは…。どうしてここまで規格外の力が使える!?』
アザゼルは困惑しながら動揺していた。
ここまで自分の力が通用しない相手、しかも本来なら安易に勝てるはずの存在。
そんなアザゼルの施行状態を気にせずに異形のカテレアは8本の機械昆虫脚を動かしその足先から何かを打ち出すかのような砲門が現れる。
『これがよけられるかしら!!』
八つの砲門からビームが一斉に乱れ撃たれる。
『クッ…この量よけきれる…ッ!?』
『どうしましたアザゼル?この程度の弾幕ならあなたは余裕でよけられるのでしょう?フフフッ』
本来ならアザゼルがよけられるはずの弾幕。
しかしアザゼルはよけきれず少しずつ被弾していった。
『くっ…。体力もそうだが、一発一発がこちらの動きをまるで未来予測しているかのように撃ってくる。しかも一髪が重いぜ…ッ!!』
よけていても徐々に被弾してく。
纏っている黄金の鎧も全身にひ
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