416部分:第三十三話 孫策、山越を討つのことその十二
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第三十三話 孫策、山越を討つのことその十二
「そういうことだ」
「わかりました。物凄い勉強になりました」
周泰は目を輝かせながら話した。
「とても」
「そうか。それは何よりだ」
周瑜も周泰のその言葉に頷く。そうしてだった。
そのうえでだ。こう彼女に告げるのだった。
「いいか」
「はいっ」
「学ぶべきことは多い」
軍師らしく言う言葉はこれであった。
「そしてその全てを身に着けんとすることだ」
「全てをですか」
「そう思わなければだ」
言葉は厳しいものだった。
「学び取れるものではないのだ」
「それが学問なのですね」
「貴様の術も同じだと思うが」
対術に秀でた彼女への言葉として相応しいものだった。
「相関枯れレればどうか」
「あっ、そういうころなんです」
そう言われてだった。納得した顔になる周泰だった。
そして周瑜にだ。こう話した。
「じゃあ私」
「うむ。何だ」
「頑張ります」
まずはそこからだった。
「本当に」
「そしてだ」
さらに言う周瑜だった。
「より高みを目指せ」
「これまで以上の力をですね」
「備えるのだ。そして孫家の柱石となれ」
「わかしました。では」
「さて、それではだ」
ここで周瑜の言葉が変わった。
「中に入ろう」
「はい、中にですね」
「そうだ、中に入ってだ」
そうしてだというのだ。
「飲むとしよう」
「お酒ですね」
「バターコーンもあるぞ」
それもあるというのだ。
「それもな」
「ダックさんあれがお好きですよね」
「そうだな。中々おつなものだ」
「お酒と合いますしね」
「ではな」
「わかりました」
こう話してだった。彼女達も船の中に入って勝利の美酒を楽しむのであった。そうしてそのうえでだった。凱旋を果たしたのである。
孫策が勝利を収めたその時だった。華陀はだ。
金髪のオールバックに白い着物と赤い袴の男、それに黄金のヨロイに赤いマントにズボンの紫の髪の口髭の大男と会っていた。そうしてだった。
「俺達と共に来てくれるか」
「うむ」
「そうさせてもらう」
二人はこう彼に返した。
「二言はない」
「我々も言葉は守る」
「そうか、それは有り難い」
華陀は二人のその言葉に顔を明るくさせた。
「それなら共に旅をしよう」
「まさか。私の腕の傷を癒してくれるとはな」
「私の足の傷もだ」
二人はこのことに感謝しているのだった。
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