ガンダムW
1744話
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ていくのであれば、それに協力してもいいと思っていたが、それを向こうから拒否してきたんなら、それはそれでいい。
自分の道を自分で選んだんだから、敵対しても特に悩む事はないだろう。
……まぁ、敵対してもヘビーアームズの実機を入手する事が出来るんだし、シャドウミラーという存在にとっては、必ずしもマイナスって訳でもないんだが。
ただ、こっちにはヘビーアームズを開発したドクトルSがいるから、設計図であれば手に入れるのはそう難しい話ではなかったりする。
勿論、各種データをくれと言って、そう簡単にくれる訳はないんだが……それでも、やりようは幾らでもある。
「ああ、そうしてくれ」
トロワの方も俺の意見に異論はないのか……物資の搬入が完了したら、すぐに帰る事になる。
ズイーグは、今回の勝利を祝って宴をしたいという話をしてきたのだが……残念ながら、それは綾子に却下されてしまう。
まぁ、宴となれば間違いなく酒が行き交うだろうし、しょうがない。
もし俺が下手に酒を飲もうものなら、気が付けばトレーズ派の本拠地で寝ていたり……ましてや、ベッドの上にはノインやレディ・アンが裸でいたりと考えるだけで色々と危険すぎる。
更に最悪なのは、ふと気が付けばまた別の世界にいるという事だろう。
今の状況で俺がどうやってW世界から抜け出すのかは分からないが、酔っている俺の場合は何をするのか分からないという意味では危険度はより高いんだよな。
そう考えれば、万が一にも酒を飲む訳にはいかないのは事実だろう。
……微妙に面白そうだと思わないでもないんだが。
そんな訳で、その日の夜には既に俺達は全員が帰る準備を整える。
帰る準備という表現に相応しくないような、殆ど荷物も何もない状態だが。
せめてこれだけは持って行って欲しいと、お土産として宴会の為に用意された料理とかも幾らか貰ったが、それは空間倉庫の中に入っている。
「じゃあ、そろそろ行くよ」
「ああ。……アクセル、世話になったな」
ズイーグが手を出し、俺がそれを握り返す。
補給物資をここに持ってきた時は、それこそ敵意を向けられたのだが……今は感謝の気持ちが込められた視線が向けられていた。
「トレーズ派に対して戦いを挑む時は、俺達も必ず援軍として向かう。……トロワ、中東連合を取り戻せるように頑張ってくれ。こっちも出来る限り動く」
「分かっている。カトルにはその辺を伝えておこう」
俺とトロワがズイーグと話している間に、綾子と五飛も他のレジスタンス達と別れの挨拶をしているのが見える。
「綾子、あんたの強さは本物だ。……いつかまた挑ませて貰うよ。同じ女として、そう簡単にやられっぱなしって訳にはいかないしね」
女のレジスタンスが綾子に話し掛けているかと思
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