ガンダムW
1744話
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って、お前の足手纏いになりたくはないだろ?」
サーカス団にとって最悪の展開は、自分達を人質としてトロワがトレーズ派に従わされる事だろう。
トレーズ本人はエレガントではないとそんな手段は取らないだろうが、暴走した部下の者達は普通にやる。
そんな状況で、トロワが……ヘビーアームズが敵に回るというのは、絶対に避けたい事態の筈だ。
特にヘビーアームズは移動砲台とでも呼ぶべき機体であるのを考えれば、普通のMSパイロットにとっては厄介極まりない相手だろう。
MD辺りを大挙してぶつければ弾薬切れ、エネルギー切れに追い込めそうだが、それで受けるMDの被害も相当のものになる筈。
そうなれば、当然トレーズ派に対する戦力が減る訳で……
更に言えば、トレーズ派にはエピオンもあるのを考えると、MDの被害は相当のものになるだろう。
勿論こちら側だって、カトルのサンドロック……うん、まぁ、ラシードのマグアナック隊と協力すればある程度の戦力にはなるんじゃないだろうが。
サンクキングダムのヒイロがこっちに協力するかどうかは……こっちは難しいだろうな。
完全平和主義を主張するサンクキングダムだけに、原作と違ってある程度の戦力を有してはいるが、専守防衛に専念するだろうし。
そうなると、有力な戦力は……俺達だけか。
いや、勿論連合軍も物量という手段はあるが……それにしたって、精鋭部隊というのは数が少ない。
俺達が鍛えたエアリーズ部隊の何人かも、トレーズ派に合流しているらしいし。
これは戦場で遭遇したら、きちんとお仕置きをする必要があるな。
そんな風に考えながらトロワの返事を待つが……戻ってきたのは、首を横に振るという行為だった。
「いや、止めておこう。キャサリン達に手出しされていない以上、トレーズもそんな真似はしないだろう」
「だろうな。トレーズはしないだろう。だが、他の連中は普通にやると思うが? それでもいいのか? もし本当にそんな風になったら、間違いなくお前は後悔する事になるし……敵対する以上、こちらとしても容赦はしないぞ?」
そう告げると、トロワは少し迷ったような表情を浮かべる。
まぁ、シャドウミラーの能力を……そして何よりニーズヘッグがどれだけの力を持っているのか、それを間近で見せられたのだ。
それこそ、リーオーでガンダムに対抗しなければならなかった、オペレーション・メテオ当初の連合軍パイロットの気持ちと同じような気持ちを味わっているのだろう。
今更らしい話ではあるのだが。
「ともあれ、トロワがそれでいいのであればこっちもそれでいい。……なら、今回の件も片付いた事だし、そろそろ撤収したいと思うけど構わないか?」
トロワがあのサーカスの一団をサンクキングダムなり、連合軍の勢力範囲内に連れ
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