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魔法少女リリカルなのは -Second Transmigration-
第10話 もう一人の転生者
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ドが遅いから対処出来ないわけじゃない。
俺は冷静にその攻撃を交わして距離を取る。相手は鞘に再び日本刀を納めて攻撃の態勢を作る。
少しの溜めから再び抜刀し、俺へと切りかかる。けどさ……
「動きが単純過ぎる。初見で見破れれば、そんなの無意味だ」
「クソがっ!」
相手は忌々しそうに俺を睨む。思い通りに運ばないことに苛立っているみたいだな。
「畜生が……!なんで俺の『居合い』が通じない……!?」
「………は?」
……今、『居合い』って言ったか?……いやいやいや、居合いじゃねぇよ?お前のは明らかに抜刀術だろ。
(マスター、この者もしや……)
(あぁ、さっきの攻撃といい今の発言といい……こいつ、『ド素人』だな……)
予想はできていたけど、流石にここまで出来ないのは予想外だった。実際こんなものかもしれないが、素人相手にあんまり戦いたくはないんだよね。
……かと言って見逃してくれそうにないし、流石に逃げる理由も無いしな。
(……レン、俺が技を使ったと同時にスタンでアイツを気絶させてくれ)
(仰せのままに)
レンに指示を送ってから、俺は構えをとる。
相手が殺しにかかってくる以上、この一撃は相手に悟られないことが一番重要になる。
決めるなら確実に、この一撃に掛けるしかない。
「とっとと来いよ。面倒だから、さっさと決めてやる」
「上等だっ!!」
『落ち着けマスター!奴の思うツボだぞ!!』
アイツのデバイスが宥めるが、耳に入っていないようだ。アイツは忠告を無視して突進してきた。
「オメーの敗因は3つだ」
俺は相手に聞こえるか分からないくらいの声で言った。
「1つ、居合いと抜刀術の違いを理解せずに挑んできたこと」
相手は俺へ再び突進し、勢いをつける。それにより抜刀時の威力を上げるためだ。やがて射程圏に入ると、その刃が煌めき、刀が軌跡を描く。
「2つ、抜刀してから一撃目を外してからの動作を考えていない。そんなんじゃ、外してから狙ってくれって言ってるようなものだ」
俺は相手の横への一閃を刀を持った右へ避けて、相手の右肩を押す。
「なっ……!?」
案の定、相手は態勢を崩して前のめりになる。なんとか態勢を立て直してから、次の一撃を加えるためにまた刀を納めようとするが、
「そして3つ目」
だが、俺はその隙を見逃す事無く距離を詰める。
右手を引いて、無駄な力を抜いて構える。
「相手の力量を測らずに挑んだこと……そして、それが俺だったことだ」
放つのは、川神流の基礎にしてありふれた一撃。しかし、長い年月の鍛錬と研究の末に必殺技へと昇華
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