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レインボークラウン
第四百四十六話

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             第四百四十六話  母が言うには
 華奈子と美奈子が二人でスパゲティとチーズの話をしているとだった、二人の母が来て二人に言ってきた。
「カルボナーラのお話してるのね」
「うん、ちょっとね」
「スパゲティにバターかけるかっていうお話してて」
「それでだけれど」
「そこからカルボナーラになったけれど」
「カルボナーラは最近お父さんがコレステロール高めだから」
 それでとだ、母は二人に話した。
「最近してないの」
「あっ、そうなの」
「お父さんのことで」
「お母さんもカルボナーラ好きだけど」
 それでもというのだ。
「お父さんがそうだから」
「お父さん毎日ランニングしてるのに」
「それでもコレステロール高いの」
「お酒はビールをよく飲むでしょ」
 二人の父はというのだ。
「だからなのよ」
「あっ、ビールを飲むとなの」
「コレステロールが高くなるの」
「そうよ、だから最近はビールからワインにしてもらって」
 飲む酒をそちらに代えてもらってというのだ。
「そうしたお料理も控えてるの」
「だからカルボナーラもなのね」
「作ってないのね」
「別にミートソースやナポリタンでもいいわよね」
 他のオーソドックスなスパゲティでもというのだ。
「そうよね」
「まあ別にね」
「私達はスパゲティは何でもだから」
「ちょっとお父さんのコレステロールが低くなってからね」 
 それからというのだ。
「また作るわね」
「うん、わかったわ」
「そうするのね」
「もう少し待ってね、お父さん次第だけれど」
 それでもとだ、母は二人に微笑んで話した。
「お父さんも頑張ってるから」
「コレステロールも減って」
「またカルボナーラを食べられるのね」
「一番駄目なのはビールだけれど」
 コレステロールを高めるのはだ。
「そのビールを飲まなくなってるから」
「だからなのね」
「お父さんのコレステロールも減ってるのね」
「まだ痛風にもなってないしもう少しよ」
 目標のコレステロールの数値までというのだ。
「それからカルボナーラよ」
「待ってるわね」
「お母さんのカルボナーラをまた食べる日をね」
 二人は母ににこりと笑って返した、こうしたことは待てる二人だった。


第四百四十六話   完


                  2017・5・13
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