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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic39おかえりなさい〜Rebirth〜
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あげたかったけど、それを成せるだけの技術が俺には無かった。それを見越していた俺は、アインスに贈っていた指輪にある細工をしておいたんだ」

「細工・・・?」

「これから俺が行うのは、アインスのエインヘリヤルの召喚だ。だがエインヘリヤルは本来、登録された時点で現実での記憶が途切れる。アインスも例に漏れずだ。でもな、10年間の思い出を共有できないのはあまりに酷というものだ。だから指輪に細工した。アインスの心は、この指輪のガラス玉に宿っているんだ。そういうわけで、はやてが見ていたものは、オリジナル・アインスの心も見ていたというわけだ」

――私は生き続けます。目には見えないでしょうが私の魂と、みんなを守りたいという意志は主はやて達の魂と共に居て、あなた達を見守り続けます――

アインスが天に旅立つ前に言うてくれたことを思い返す。ホンマにずっと側で見守ってくれてたんやね、アインス。

「では始める。我が世界より来たれ、貴き英雄よ。・・・其は強く支えるもの、幸運の追い風、祝福のエール・・・、リインフォース・アインス!」

宙に浮く指輪がアインスの魔力光である深紫色の光球に呑み込まれると、さらに人型の光が発生して、少しずつアインスの形をしてく。そんで一際強い発光と衝撃波が発せられて、「わぷっ?」両腕で顔を覆う。光と衝撃波が治まったとことで腕を下げると、風に靡く長い銀色の髪が真っ先に視界に入った。

「アインス・・・!」

今日までずっと片時も忘れることのなかった家族が、愛しいアインスが、消えてく魔法陣上に佇んでた。アインスの側に立ってるルシル君が私に振り向いた。さらに私の右肩にシグナムが、左肩にシャマルが手を置いた。

「はやて」

「はやてちゃん」

ヴィータとリインも私を見るから、私はコクリと頷いた。私も頷き返して1歩1歩とアインスの側へと歩み寄ってく。アインスは目を閉じたままで、私が触れられる側まで来ても微動だにせえへん。

「ルシル君・・・?」

「契約を。エインヘリヤルは本来、1時間ほどで顕現限界となって消失する。アインスもこのままだとそうだ。手間は掛かるが消失したらすぐに召喚を繰り返す、なんてことも出来るけど、俺だってあと10年も生きられるか判らないような運命を背負っている。俺の死はアインスの消滅にも繋がるからな。そうなる前に、アインスをヴァルハラから解放して、現世に固定する必要があった」

「そんな、ルシル君・・・。そんな悲しいこと言わんで・・・」

ルシル君の制服の袖を掴む。ルシル君は私の手に自分の手を添えて、「はやて。アインスを」って私の手をアインスの頬へと移した。はぐらかされたのは解る。けどアインスを放っておくわけにはいかへんよな・・・。

「(あとでいくらか文句聞いてな・・・)それでル
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