第三章
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「絶対にね」
「あるんだ」
「こうして探していればね」
「何時かは?」
「そう、何時かはね」
絶対にというのだ。
「見付かるよ」
「そうかな」
「何処かにね」
「ずっと色々な場所を飛んで探してるけれど」
長男は不安な顔で言う、今も。
「それでもまだ」
「見付からないから」
「不安になってきたよ」
そうだというのだ。
「いや、本当にね」
「何処も危なそうなのがいたり餌が少なかったり僕達の口に合わなかったりして」
三男も兄達と飛びつつ話した。
「どうもね」
「何処もだよね」
「定住するにはってなってね」
「こうして探しているけれど」
「今もね、けれど僕も思うよ」
次男を見つつ長男に話した。
「何時かはね」
「住める場所が見付かるんだね」
「僕達のね」
そうだというのだ。
「絶対にね、だからこのままね」
「探すんだね」
「そういしていこう」
こう言うのだった、三男もまた。
「諦めないでね」
「それじゃあ」
長男は弟達に言われて頷いた、そのうえで諦めないことにしてそうしてさらに探すことにした。彼等の居場所をだ。
そうしつつだ、彼等は何時しかだ。
ある場所に着いた、そこは山の崖のところで洞窟が多かった。彼等はその中の一つに入ってそうしてだった。
三匹で暮らす様になった、近くには森や大きな川がありそこでの餌は豊富だった。それでようやくだった。
彼等はそこで暮らす様になった、これには彼等自身も喜んだ。
「よかったね」
「うん、ここならいいね」
「雨露も凌げるしね」
「餌も豊富だし」
「危ない奴もいないし」
「安心して暮らせるよ」
こう話して三匹で暮らしはじめた、しかし。
最初は彼等だけであったのがすぐにだった。
あちこちからプテラノドン達が飛んで来てそれぞれ洞窟の中に入り住みだした、そして何時しか崖のところは彼等の巣になった。
その状況になってだ、彼等は思わず洞窟の中で苦笑いになった。
「皆考えることは同じかな」
「いい場所に住みたいんだね」
「安全で餌も沢山ある場所にね」
「そうした場所に棲みたいんだね」
「だから来たんだね」
「この場所にね」
そうなるというのだ。
「やれやれだね」
「まあ賑やかでもいいけれどね」
「皆いい場所に集まるんだね」
こう話しているとだ、さらにだった。
彼等が最初いた海の崖のところからもプテラノドン達が来た、その中には彼等の両親もいてこう言ってきた。
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