0083話『記念日の前日に動き出す者達』
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事で轟沈でもしない限りは半不老の身になったから年齢の事に関してはないに等しいのが現状なんだよな。
私の本当の年齢を知っているのは今は榛名だけだ。
「そうか……。聞けないのは残念だが、そうだな。それじゃ明日は秋月姉さんと一緒に祝ってやろう」
「そうだね、初月!」
「二人ともありがとう。それで話は戻るんだけど今私の方は明石に秋月へのプレゼントとしてあるものを製作してもらっているんだ」
「それはどんなのだい……?」
「それは明日までのお楽しみという事で」
「うん。わかったよ提督ぅ! だったら明日はみんなでどこかに出かけないかな?」
「それもいいけど私達がいない間に鎮守府が深海棲艦に襲撃されるかもしれない危険性もあるからなにかと不便で空けるわけにはいかない。だから間宮さんに貸し切りで予約を取っておくよ。時間は明日の夜で大丈夫か……?」
「私は大丈夫です!」
「ボクも大丈夫だ」
「それじゃそれまでに二人もなにか秋月に渡すものを考えておくんだな。酒保にでもいけばなにか見つかるだろうしな。最悪明日の午前中に私の付き添いで町に付き合っても構わない」
「いいんですか!? いひひ……提督ありがとう!」
「ボクもなにか酒保ではプレゼント選びには物足りなかったから提督が付き合ってくれるのならちょうどいいと思う」
「よし。それじゃ明日は町へと買い物に行くとするか」
「わかりました!」
「了解だ」
それで話は決まったので私達はそれぞれ秋月への誘いなども計画して準備をすることになった。
そんな話をしていた三人だったがそれを密かに隠れて聞いていた人物が一人。
「青葉、聞いちゃいました! ふふふ、これはいいネタですね。
まさか明日が司令官の誕生日だったとは……情報不足でした。
もっとこの世界に来てから司令官のあれこれを聞いておくべきでした。
青葉、痛恨の極みです」
青葉が一人で唸っていた。
そして、
「さて、こうしちゃいられませんね! こんなおいしい話はすぐに広めないと旬じゃなくなってしまいますぅ! 過ぎちゃう前に徹底的に司令官をみんなでお祝いを致しましょうか! くふふ……」
そして青葉は自室へと入っていき、艦娘内での秘密のやり取りを執り行って各艦娘達に情報を流していくのであった。
少しして全員に行き渡ったのだろう事を確認した青葉は各自の内線で話し合いを始めていた。
鳳翔や料理好きの子達などは特に乗り気で豪華な料理を作るという話が伝わってきて青葉は思わずほくそ笑む。
これは司令官に恩を売る絶好のチャンスなのではないかと……ッ!?
そんな邪まな考えをしているけど一方で素直に司令官の事を祝ってあげようという気持ちもあるのだ。
だから、
「秋月さんには悪いですけど青葉たちは司令官
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