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亡命編 銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第六十三話 第一特設艦隊
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はワイドボーンの役目になる。
ワイドボーンは士官学校首席だし、十年来の秀才と言われた男だ。第一艦隊の司令官としては適任だという事だろう。クブルスリーも文句は言えない、艦隊司令官としては留任できるのだから名誉挽回のチャンスは十分にある。それに第一であろうと第十一であろうと宇宙艦隊の正規艦隊の一つであることには違いない。近衛のような物、というのはあくまで意識だけだ。基本的に両者の間には差は無い。
第十一艦隊の旧司令官はスティーブ・カント中将、六十を超えた老人なのだが、あまり体調が良くない。以前から交代を希望していたらしいが適当な人間がいなかったので今日まで留任していたようだ。交代が決まったと知った時にはさぞかし喜んだだろう。そのまま療養生活に入っている。原作でも出てこないわけだよ。
第十一艦隊は原作だとこの時期はウィレム・ホーランドが司令官になって第三次ティアマト会戦で戦死した後だ。艦隊の再建はルグランジュに任されたのだがこちらの世界では第六次イゼルローン要塞攻防戦が殆ど戦いらしい戦いもなく終了した。そのためホーランドは武勲を挙げられず未だに少将のままだ。
ヤン・ウェンリーは第三艦隊の司令官に親補された。原作でのヤン艦隊のメンバーは集められん。あれは第四、第六の敗残部隊の寄せ集めだからな。まあ副官がフレデリカというのは一緒らしい。仲良くやってくれ。ちなみに前任のルフェーブル中将は同盟軍最高幕僚会議議員に転出だ。段々増えてくるが最高幕僚会議議員って定員って有るのかな、有るとしたら何人なんだろう。大体何をやっているのか分からんという謎の組織だ。そのうち悪だくみとかしなければ良いんだが……。
俺も艦隊司令官になった。驚いたことに俺に用意されたのは新設の艦隊だった。名前は第一特設艦隊……。それを聞いた時には何の冗談だと思ったが、冗談じゃなかった。正規艦隊は十二個しかない。俺を艦隊司令官にしようとすれば誰かを首にするしかないのだが、それでは反発が厳しいと見たらしい。亡命者を正規艦隊の司令官にするとは何事か! そんなところだろう。
そこで艦隊を新設し俺を司令官にした。艦隊の新設なら司令官職のポストが一つ増えるのだからあまり反発は無い、むしろ歓迎されるだろうと言う訳だ。反対するなら十二個の司令官職のどれかに就かせると言われれば反対は出来ない。多少の不満は有っても認めるしかない。
トリューニヒトもシトレも遣り方が上手いよ、連中が反対できないように持っていく。ついでに言えば特設だから正規艦隊ではない、いざとなれば解体も簡単だ。つまり正規艦隊司令官に比べれば艦隊司令官としての格は下という事になる。
俺の艦隊となった第一特設艦隊だが艦艇数は二万隻も有る。普通多くても一万五千隻だから五千隻以上多い。つまり俺は国内最大の武力集団を率いる事に
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