暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1743話
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ズイーグ達を手伝うとするか。
 中東連合に……いや、トロワやカトルに対して貸しを作れる機会というのは、そう多くない。
 もっとも、俺の場合はトレーズがオペレーション・サンライズを宣言した時に、トロワやカトル、それに中東連合の他の者達の命を救っている以上、今の時点で大きな貸しを作ってはいるんだが。
 トロワは何気に義理堅い性格をしているし、カトルの方は基本的にはお人好しだ。
 貸しを作っておいて、悪い事はないだろう。

「なら、もう少しここで頑張るか」
「人が悪いな。いや、この場合は悪い人と言った方が正しいのか?」

 小さく笑みを浮かべ、自分こそ人の悪い笑みを浮かべている綾子。
 ……まぁ、この基地の者達にしてみれば、MSがやってくれば自分達の勝利が決定づけられるのに、そのMSを取りに向かったパイロットがいつまで経っても戻ってこないという、色々な意味で地獄の時間を味わう事になるのだから、人が悪い……もしくは悪い人と呼ばれても仕方がないだろう。

「ま、この基地が襲撃を受けている以上、MSのような戦力は真っ先にどうにかされていると考えてもおかしくはない。その辺まで考えてるような奴がいれば、何らかの対策はしてくるだろうけどな。ああ、くれぐれも殺すなよ。レジスタンス達は生かして捕らえるのが希望らしい」

 この辺り、多分カトルの影響なんだろうな……
 中東連合で軍を任されていたのがカトルだけに、基本的に甘い対応が目立つ。
 エアリーズのパイロットも、結局は生かされたままだし。
 まぁ、最終的にはトレーズ派との取引に使うのだと言われれば、納得せざるを得ないのだが。
 そんな風に考えている間に、やがて足音が格納庫のすぐ外で止まる。
 そうして扉を開けると……

「敵だ! すぐにMSを出すから準備を頼……む?」

 叫んでいた言葉が途中で絶句に変わったのは、格納庫の中で倒れている大勢の整備員を見たからか、それとも格納庫の中にMSが1機も存在していなかったからか。
 ともあれ、どちらか……もしくはそれ以外にも何らかの理由で絶句したのは間違いない。

「綾子、五飛」

 呟き、返事を待たず一気にMSパイロットと思しき連中に向かって近づき、拳を振るう。
 俺に数秒遅れて綾子が到着し、同じく拳を振るってMSパイロットを気絶させていく。
 そうして五飛が1人を気絶させた頃には、既にこの場で意識があるのは俺達だけとなっていた。

「一応今のうちに縛っておいた方がいいんだろうけどな。……そこまでする必要もないか」

 こいつらが意識を取り戻しても、今の状態では何が出来る訳でもない。
 ましてや、MSすら存在しないのだから。
 そうして時間時間が経てば経つ程、基地の中で起きている戦闘は激しくなっていく。
 それを
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