ガンダムW
1743話
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リファントが消滅したのには気が付いたのか、近くにいた別の整備員は俺の方を見て驚愕の表情で叫ぶ。
「お前、一体何をしたんだぁっ!」
こうなってしまえば、既にこちらとしても大人しく事を運ぶ必要はない。
「綾子、五飛、やれ!」
そう叫びながら、整備員の鳩尾に拳を埋める。
一応殺さないように手加減はしているのだが、それでも無傷という訳にはいかないだろう。
もっとも、敵対しているトレーズ派に……正確にはそのトレーズ派に協力しているだろう元中東連合の奴をそこまで心配する必要はないんだろうが。
ともあれ、格納庫の中にいる整備員全てが意識を失うまでに擁した時間は、十数秒。
……言うまでもなく、無力化した相手が一番少なかったのは五飛だ。
まぁ、五飛は俺の瞬動や綾子のような半サーヴァントとしての身体能力のない、普通の人間だ。
機動力という一点で、俺達より大きく劣っているのは間違いない。
そう考えれば、この結果は当然だったのだろう。
「さて、取りあえず向こうも始めたようだし……こっちもなるべく早く事を済ませるぞ。騒動が起こった以上、MSを確保する為に残っている兵士がこっちに向かっているだろうし」
そう言いながら、俺は次々とMSに触れては空間倉庫に収納していく。
そもそもこの基地にはMS自体がそう多くはない。
……まぁ、別にこの付近に何か重要拠点があるとかでもないんだから、そう考えればMSがそう多くないというのは自然の結果だろうが。
とにかく、こちらとしては入手するMSが少ないので、手間が掛からずに済む。
マグアナック3機、オリファント2機、リーオー3機の合計8機、しっかりと空間倉庫に収納出来た。
エアリーズがなかったのは、それこそレジスタンスのアジトに攻めたので使ったんだろうし、トーラスがないのは……まぁ、トーラスは最新鋭MSだし、そう考えれば場末の基地に配備されていなくても仕方がない。
トラゴスは……まぁ、上位互換とも言えるオリファントがあるしな。
MDとかでもあれば話は別だったが、トレーズ派だしな。
……アハトとかレディ・アンとかは普通にMDを使ったりしてるけど。
ともあれ、こっちとしてはやるべき予定は既に済ませた以上、後はズイーグ達次第だな。
「アクセル」
短く告げる綾子の声。
それで、何が起きているのかは既に分かった。
こっちに近付いてくる複数の足音を聞けば、それがどのような意味を持っているのかを考えるのはそう難しい話ではない。
「さて、どうするか。このままここにやってくる奴を次々に倒していってもいいんだが」
「俺はどっちでもいい」
「あたしもアクセルに任せるよ」
五飛と綾子がそれぞれそう告げてくる。
そうだな、じゃあもう少し
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