ガンダムW
1743話
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」
その言葉は、決して間違ってはいないだろう。
この世界でシャドウミラーというのは最強の戦力として有名だ。
連合軍の切り札という扱いにもなっている。
ましてや、異世界の国家だということが判明した以上、要人と表現するのは決して間違ってはいない筈だ。
……それを、この基地の連中が知ってるかどうかは別として。
いや、基地の上層部とかは何らかの情報を与えられていてもおかしくはないが、末端にまでは……どうだろうな。
そもそもの話、魔法があると言われてこの世界の人間が信じるかどうかと言われれば、正直微妙だろう。
実物を見ていない以上、表面的に頷いておくのはいい方で、下手をしたら本気で頭の心配すらされかねない。
「要人、ですか?」
自分を要人だと口にした為か、整備員の口調が先程とは異なり少し丁寧なものとなる。
俺はともかく、綾子のような美人や五飛のような子供がこうして格納庫にやってくるのだから、もしかして本当に要人だと考えてしまっても、おかしくはない。
ましてや、基地の中でもMSがある重要な格納庫にこうして堂々と入って来てるんだから、まさか俺達がレジスタンス――正確にはレジスタンスに協力してるだけだが――とは思わないのだろう。
オリファントも少し離れた場所にあるのを確認し……マグアナックの装甲に触れながら口を開く。
「これがマグアナックか。いい機体だな」
「え? ああ、そうですか? そうなんですよね。実は……え? あれ?」
説明している途中で、整備員の言葉が途切れる。
まぁ、一瞬前までそこにあったマグアナックが何の脈絡もなく消えてしまったのだ。
現実を理解出来なくてもおかしくはないだろう。
そうして数秒後には、周囲で俺達の様子を見ていた他の整備員も異変に声を上げ……だが、俺はそんな連中には構わず、そのまオリファントの方に向かう。
「お、おい! 今のは一体……」
何をした。
数秒前まで俺と話していた整備員はそう言おうとしたのだろう。
だが、それを最後まで言う前に、爆発音が基地の中に響く。
格納庫にいても聞こえる程の大きな爆発。
どうやらズイーグ達が見つかったのか何かして、本格的に動き始めたらしい。
「え? 爆発?」
俺に何かを聞くよりも前に、今の爆発の方が気になった整備員。
そんな整備員をその場に残し、オリファントに向かって走る。
……もっとも、精神コマンドの加速も、瞬動も使っていない、普通の速度でだが。
それでもW世界の人間……それもパイロットでも何でもない普通の整備員には、俺の姿を捉える事は出来なかったのだろう。
俺がオリファントに触れたのにすら気が付かないまま、周囲の様子に視線を向けていた。
そんな状況であっても、オ
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