ガンダムW
1742話
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るってのを見せておいた方がいいか?」
「へ? いや、それはこの光景を見れば分かるだろ?」
俺の言葉を聞いたズイーグは、何を言ってるんだと言いたげにエアリーズの残骸に視線を向ける。
ただし、残骸なのは俺がスライムを使って切断したエアリーズだけで、綾子がパイロットを降伏させた方のエアリーズは、動かそうと思えばすぐにでも動かす事は可能だろうが。
「まぁ、ついでだ。パフォーマンスと言ってもいい。こいつらが出撃してきた場所というか、派遣部隊の件はどうなっている? そっちにも人をやってるんだろ?」
「え? ああ、まぁ。もうすぐ襲撃を仕掛ける、もう戦闘が始まってる頃だと思うけど」
「そうか。……なら、ここにいる面子だけでいいか。ちょっと集まれ。正確な場所は分からないから、少し時間が掛かるかもしれないが……ともあれ、転移魔法を見せてやる」
その言葉に、物干し竿を持った綾子が真っ先に俺の方にやってくる。
そうして、少し遅れた五飛が……続けて他のレジスタンスの連中が。
全員が集まったところで、影のゲートを展開する。
その際、当然のように影のゲートを初めて体験するレジスタンス達からは驚愕の声が出たものの……次の瞬間にはズイーグから聞いた大体の場所に転移を完了していた。
そうして転移した先では、当然の事ながら既に戦闘が始まっている。
トレーズ派にとって、まさか自分達が攻撃を受けるとは思ってもいなかったのだろう。
ましてや、ここにいるレジスタンスはMSすら持ってないような弱小……と表現してもおかしくはない集団だ。
そうである以上、今回の討伐に関しても必要以上の戦力は持ってきておらず……結果として、奇襲を仕掛けたレジスタンス達が有利に戦っていた。
マシンガンの放たれる銃声、手榴弾の爆発する音、バズーカで破壊される車両。
勿論トレーズ派もやられっぱなしという訳ではない。
最初は奇襲を受けて被害を出したのだろうが、今は装甲車とかを盾にして反撃している。
……護衛としてリーオーとかでも残っていなかったのは運が良かったんだろうな。
いや、レジスタンスもMSが護衛に残っていれば、攻撃するような真似はしなかっただろうけど。
だからこそ、こうして闇雲な銃撃戦になっている訳だ。
「っ!? 皆、援護を!」
「待て」
咄嗟に命令を出そうとするズイーグの言葉を遮る。
そもそも、こうしてここに連れてきたのは転移魔法をその目で見て、体験させるというのもあったが、同時に俺達の……俺と綾子の実力を見せつけるというのもあった。
「何をっ!」
「俺達が出るから、お前達は俺達の力をしっかりと見ておけ。……綾子、いいな?」
「勿論」
「五飛、お前はこいつらの護衛だ」
「……ふん」
綾子は特に気負いも
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