ガンダムW
1742話
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「ああ。マグアナック、それとオリファント。これはまだ俺も集めていない機体だからな。出来れば数機は入手しておきたい」
「……本気か?」
数秒前と同じ言葉を口にする男。
ただ、今度はその前に数秒の沈黙があったが。
「勿論本気だ。見て分かる通り、俺達の能力を使えばMSが相手でも問題はない。それ以前に、MSに乗る前ならそのまま俺の空間倉庫に収納出来る。補給物資を空間倉庫から取り出したのを見ただろ?」
「……MSも盗める、のか?」
「ああ、特に問題なくな。それどころか、戦車や戦闘ヘリ、戦闘機、潜水艦、飛行機、輸送機……何でもな。その上、今なら更におまけとして、俺の転移魔法で一気に敵の中枢まで送ってやろう。……どうだ? これでもまだ戦う気にはならないか?」
「ぐぅ……そ、それは……」
これ以上ない程の都合の良さに、男は頷くのを躊躇う。
普通に考えれば、これ以上ない程の好条件なのは事実だ。
だが、それだけに、向こうにとってはそれだけの好条件を出す俺をあっさりと信じられず……同時に、もし本当だったらこの絶好の機会を見逃すという事になりかねない。
そんな風に迷っているだろう男の背を押したのは、他のレジスタンスの面々だった。
「やろうぜ、ズイーグ! 魔法なんてのがあるなんてのは信じられなかったけど、この目で見てしまえば信じない訳にはいかないだろ! 折角の機会を逃すのか!?」
「そうだ、やろう! このままだと、どのみちジリ貧だったんだ。なら、シャドウミラーの……アクセルの協力を得られる内に一気にこっちの戦力を伸ばそうぜ」
「聞いた話だと、アクセルはトーラスカノンを片手で受け止める事も出来るらしいぜ? なら、MDが出て来てもどうにかなるだろ」
……いや、やって出来ない事はないだろうが……それでも、俺がそんな事をやった覚えはないぞ?
考えられるとしたら、トレーズがオペレーション・サンライズを宣言した時の戦いか?
あの時、トーラスカノンのビームは、受け止めたんじゃなくて斬ったんだけどな。
しかも俺じゃなくてやったのは綾子だし。
どこからそんな話が伝わったのやら。
まぁ、何だかんだとあの戦いを自分の目で確認した奴は多い。
そうなれば、当然そこから話が伝わってもおかしくはないし、おまけにそれを聞いた者達が面白半分に話の内容を改変するというのも有り得る。
「分かった! 分かったから、少し静かにしろ!」
騒ぐレジスタンスの声が面倒になったのか、レジスタンスのリーダーが叫ぶ。
そう言えばこの男、ズイーグって名前だったんだな。
会ってからそれなりに経つのに、全く名前を聞いてなかった。
「……アクセル、じゃあ頼めるか?」
「ああ。……その前に、そうだな。俺達が本当に生身でどうにか出来
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