暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1742話
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で言えば、生きてる方がいいのも間違いはない。
 ……もっとも、生きているという事はその人数分、食料や水を消費するって事でもあるし、このレジスタンスの中にはトレーズ派に強い恨みを抱いている奴もいる以上、そういう奴が妙な真似をしないように見張りを立てる必要もある。
 完全にいい事だけって訳じゃないけどな。

「なぁ、アクセル。この捕虜はどうするんだ?」
「お前達で好きにしろ。そもそも大した情報も持ってないだろうし」

 この場合、どういう情報を得るのかの目的が俺達とレジスタンス達では違う。
 中東の奪還を希望するレジスタンスは、このパイロットが所属している基地を始めとした情報が欲しい。
 だが、俺達――正確には連合軍――の場合は、トレーズ派その物を倒そうとしている。
 そう考えた場合、中東連合に所属するパイロットの情報は……いや、待てよ?
 確かにこのパイロットが持っている情報はそう多くないだろう。
 だが、このパイロットが所属している基地にあるコンピュータなら、もしくはそこの基地司令とかなら……可能性はある、か?
 そしてレジスタンスを強化し、トレーズ派を弱める為に俺が出来る事は……
 魔法とかを秘密にしていた時なら無理な事でも、今の俺達なら可能な選択肢。
 それを思いつき、レジスタンスのリーダーに声を掛ける。

「なぁ、こいつらが所属している基地……襲撃するつもりはないか?」
「はぁっ!? い、いきなり何を言ってるんだよ! そんな真似、出来る訳が……」
「俺達が協力すると言ってもか? 勿論現在の俺達はここにいない以上、MSを使っての協力じゃなくて、直接生身での戦いでの協力になるし、使えるMSにしても……そうだな、リーオーくらいならあると思うが」
「いや、けどよ。向こうは基地だぜ? それに、マグアナックも配備されてる筈だ」
「へぇ」

 これはいい事を聞いた。
 基本的にこの世界の量産型MSは全て入手していたが、残念ながら中東連合で使用しているマグアナックと、そのタンク型MSのオリファントは所有していない。
 勿論なければないでも構わない。
 リーオーより高性能なマグアナックといえど、結局はリーオーとかエアリーズとか、その辺りの機体と同列の機体なのだから。
 だが、技術班に対する土産としては、やはりこのW世界のMSをコンプしておいた方がいいだろう。
 少なくても、技術班は間違いなく喜ぶ。
 ガンダムの開発者が設計したと思われるMSだし。
 ……まぁ、一通り調べたら倉庫に保管される事になりそうだが。

「だろ? だから、あまり無茶はせずに……」

 どうやら俺の言葉を聞いて、怯んだと見たらしい。

「おいおい、何を勘違いしてるんだ? 俺は寧ろ余計やる気になったんだけどな」
「本気か?」

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