暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築
2部 P・T事件
5章 宿命が閉じるとき
宿命が閉じるとき
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レシア。
フェイトが自分から何か言ってくるとは思っていなかったのだろう。
「わたしは……わたしはアリシア・テスタロッサじゃありません。
ただの人形なのかもしれません」
「…………」
プレシアは黙ってフェイトの話を聞く。
フェイトは少しだけ目を瞑り深呼吸した
後、すっと目を開けると口を開いた。
「だけどわたしは、フェイト・テスタロッサは、あなたに生み出してもらって育ててもらった。あなたの娘ですっ!」
「……っ!?」
フェイトの言葉を聞き、
プレシアの表情が一瞬僅かに動いた。
しっかりとこの子をしっかり見るように
一瞬だけ聖母のように顔になったが、すぐにいつもの顔に戻り
「今更、あなたのことを娘と思えと……あなたはそう言うの?」
「あなたがそれを望むのなら、わたしは世界中の誰からも、どんな出来事からも・・・あなたを守ります。
わたしがあなたの娘だからじゃない。
あなたがわたしの母さんだから」
フェイトが力の篭った瞳でプレシアを見つめ、
最後まで自分の想いを口にした。
プレシアは笑顔をフェイトへと向けた。
「ふん、いまさら家族ごっこは必要ないわ。私の娘はこのアリシアだけ」
「かあ、さん……?」
困惑するフェイトを余所に、
プレシアは自分が持っていた杖を地面へと静かに打ちつけた。
すると、プレシアを中心に巨大な魔方陣が展開されたかと思うと、収まっていた揺れが再び起こり始める――《時の庭園》が崩壊を始めたのだ。
『まずいっ!? 艦長、クロノくん、まもなく《時の庭園》が崩れます!
このままじゃ、崩壊に巻き込まれます!』
「っ!? 了解した。……フェイト・テスタロッサ!」
エイミィの言葉から、まもなく《時の庭園》が崩壊することを知り、
クロノがフェイトへと叫ぶ。
だが、フェイトはプレシアを見つめたまま動かなかった。
「つかれたわ・・・もう、行くわ」
「なら、わたしもっ!」
「邪魔はしないであなたの顔を見るのも嫌なんだから、ふん!」
「母さん……っ!」
「もう、時間ね。そうそう私の旅路の同伴者はアリシアだけ…
リンディでしたっけ?
この場所に一人死にぞこないがいるからきちんともって行きなさい」
「プレシア・・・」
プレシアがそう呟くと、揺れが激しさを増し、
プレシアが立っている地面にも亀裂が入り始める。
「母さん……っ!」
フェイトはプレシアの元へと走り寄ろうとするが、
地面が激しく揺れているため、それは叶わなかった。
そして、プレシアが立っている地面も崩壊を迎え、
プレシアはアリシアとともに空中へと投げ出され、虚数空間へと落ちていく。
しかし、そんな状態にも関わらずプ
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