第24話
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リアは呆れた表情で溜息を吐いた。
「”先輩”………?フォルデ特務大佐はリィン特務准将とステラ特務大佐とどういう関係なんだ?」
一方ある事が気になったガイウスは不思議そうな表情でリィン達に訊ねた。
「メンフィル軍は訓練兵を指導する方法として、まずグループごとに指導する担当教官が存在して、更にそのグループ内で二人一組のペアを組ませて、ベアごとに既に一人前の軍人として務めているメンフィル帝国軍の人達が指導する事になっているのよ。で、フォルデお兄さんは訓練兵時代ペアになったリィンお兄さんとステラお姉さんを直接指導する”先輩”として二人を指導していたのよ。」
「メンフィル軍の新兵にはそのような訓練方法があるのですか………」
「なるほどね………指導する人数を絞れば、指導する内容も濃密にできる上現役の軍人からも指導内容を自分のものにする為の”コツ”とかも直接教えて貰えるから、合理的な指導方法ね。」
レンの説明を聞いたクレア大尉とサラはそれぞれ真剣な表情で考え込んでいた。
「ま、俺の場合後輩たちが二人とも優秀なお陰で、他の連中と違って楽ができたけどな♪」
親しみのある笑顔を浮かべて答えたフォルデの答えを聞いたその場にいる多くの者達は冷や汗をかいて脱力し
(………何だかどこかの誰かさんを思い浮かべるような性格をしているようだね、フォルデ特務大佐は……)
(うん………(クロウ君………))
寂し気な笑みを浮かべているジョルジュの小声の指摘にトワは辛そうな表情でクロウの顔を思い浮かべて頷いた。
「うふふ、ちなみにフォルデお兄さんも今回の戦争で手柄をあげたのだけど………何とその手柄はアルフィン皇女の捕縛よ♪」
「何だと!?」
「そなたがアルフィン皇女殿下を………」
小悪魔な笑みを浮かべて答えたレンの説明を聞いたアリサ達がそれぞれ血相を変えている中トヴァルは驚きの声を上げ、アルゼイド子爵は真剣な表情でフォルデを見つめた。
「やれやれ………別に俺は皇女さんを傷つけていない所か、指一本も触れてねぇんだから、そんな大人数で睨まないでくれますかね。」
アリサ達に注目されたフォルデは疲れた表情で答え
「”指一本も触れてない”って言っているけど、一体どうやってアルフィン皇女を捕縛したの〜?」
「ミリアムちゃん!」
ミリアムのフォルデに対する疑問を聞いたクレア大尉は声を上げた。
「ん?そんなに難しくない事だぜ。味方に手強い連中を始末してもらった後、貴族連合軍の兵達の中に紛れ込んでいた俺が残った貴族連合軍の兵を始末してアルフィン皇女に武器を突き付けて、投降を促しただけさ。」
「貴族連合軍の兵達の中に紛れ込んでいたって………」
「うふふ、エレボニア
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