第23話
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戒を行っているけど”黒の工房制圧作戦”の前日以降姿を現していないとの事よ。」
「オジサンは今は一体どこで、何をやっているんだろうね〜?」
「少なくてもロクでもない事をやっている事は確実でしょうね。何せ結社に所属していた組織を奪い取る交渉をしていたんだから。」
「………………宰相殿が今も生きている可能性がある事は理解した。レン君、先程のガイウス君の質問――――『自身の配下に内戦の状況を調整させていた』とは一体どういう事なんだい?」
レンの答えを聞いた首を傾げているミリアムの疑問にサラ教官は厳しい表情で自身の推測を答え、重々しい様子を纏って目を伏せて黙り込んでいたオリヴァルト皇子は目を見開いてレンに質問をした。
「ああ、その件。うふふ、実はレン達メンフィルはルーファス・アルバレアが存在自体が謎だった”鉄血の子供達”の”筆頭”であった可能性があると疑っているのよ。」
「な――――」
「え…………」
「ル、ルーファスさんが”鉄血の子供達”の”筆頭”である可能性があるって……!」
「い、一体どういう事なの!?」
驚愕の事実を知ったオリヴァルト皇子は絶句し、クレア大尉は呆け、マキアスとアリサは信じられない表情をし
「ミリアム達はレン皇女殿下の話に出て来たミリアム達の”筆頭”については何も知らないのか?」
「うん、ボク達の”筆頭”がいる事はオジサンから聞いていたけど、それが誰なのかオジサンはボク達にも教えてくれなかったんだ〜。」
「ルーファス卿が”鉄血の子供達”の”筆頭”である可能性があるって言っているけど、その根拠は一体何なのかしら?」
ガイウスに訊ねられたミリアムは静かな表情で答え、サラ教官は真剣な表情でレンに訊ねた。
「うふふ、実はリィンお兄さんがルーファス・アルバレアを討ちとった時に討ち取られたルーファス・アルバレアが死に際に漏らした言葉を聞いたらしくてね。で、その死に際に漏らした言葉の内容が少なくてもルーファス・アルバレアが”革新派”に所属している事を示す言葉だったのよ。」
「リィンさんが…………」
「………ちなみにその死に際に漏らした言葉って、どういう内容なのかしら?」
小悪魔な笑みを浮かべたレンの説明を聞いたエマが複雑そうな表情をしている中セリーヌは目を細めてレンに訊ねた。
「『申し訳…………ん……オズ……………閣下……』―――それがルーファス・アルバレアが最後に呟いた言葉よ。」
「『オズ……閣下』って………」
「エレボニアの有力人物で”オズ”の名前がある人物は一人しか思い当たらないな………」
「”鉄血宰相”ギリアス・オズボーン……だね。」
ルーファスが
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