第23話
[7/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
、どんなトリックを使って生き返ったのかわからないけど、『今年の11月に生きている鉄血宰相が”黒の工房”に出入りして工房の関係者達と会談を行っている様子の映像データ』があったのよ♪」
「!!」
「こ、『今年の11月に生きているオズボーン宰相の姿が確認されている』って……!」
「オジサンがクロウに討たれた日は今年の10月末で、それ以降の日付で生きている姿が確認されているんだからオジサンが今もどこかで生きている可能性は高いだろうね〜。」
「ハハ……殺しても死なない御仁だとは思っていたが、まさか本当にその通りになるとはね………――――レン君、宰相殿は”黒の工房”と一体どんな取引を行っていたんだい?」
レンの説明を聞いたクレア大尉は目を見開き、トワは信じられない表情をし、ミリアムは静かな表情で呟き、オリヴァルト皇子は疲れた表情で呟いた後表情を引き締めてレンに訊ねた。
「”黒の工房”を取り込む為の交渉―――つまりは結社から”十三工房”の一角である”黒の工房”を奪って、エレボニア帝国に所属させて自身の”駒”にする―――つまり結社から”黒の工房”をヘッドハンティングをする交渉だったそうよ?」
「何ですって!?」
「け、結社の工房を奪って、エレボニア帝国に所属させるって……!」
「め、滅茶苦茶だ……!」
「オズボーン宰相はその”黒の工房”を使って何をするつもりだったんだろう……?」
「まさか結社から”十三工房”の一角を奪おうとしていたとは………それでその交渉は成立したのでしょうか?」
驚愕の事実を知ったサラ教官は厳しい表情で声を上げ、エリオットとマキアスは信じられない表情で声を上げ、シャロンは目を丸くして呟いた後真剣な表情になってレンに訊ねた。
「ええ、交渉は成立したみたいよ。―――だけど、運悪くその翌日にメンフィル軍による”黒の工房制圧作戦”が実行されて、苦労して結社から”黒の工房”を奪い取った鉄血宰相の努力はたった一日で水泡に帰したって訳♪うふふ、傑作なお話でしょう?せっかく偽装していた自分自身の死が嘘であった事が判明した上、苦労して結社から奪い取った”黒の工房”も潰されたんだから♪鉄血宰相にとって、レン達メンフィルは”疫病神”でしょうね♪自分のやった事のほとんどが、メンフィルによって全て裏目に出ちゃったんだから♪」
「…………………レン皇女殿下、”黒の工房”がメンフィル軍によって制圧されて以降宰相閣下は”黒の工房”を訪れなかったのでしょうか……?」
小悪魔な笑みを浮かべたレンの感想にその場にいる多くの者達が複雑そうな表情で黙り込んでいる中クレア大尉がレンに訊ねた。
「ええ、”黒の工房”を制圧された事を知った結社が奪還に来ることを警戒しているメンフィル軍が今も周辺の哨
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ