第23話
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場所は知らないよ〜。」
「しゅ、”出荷”って………」
「まあ、その言葉通り”物”―――”商品”扱いされていたのだと思うわよ?”人造人間”は”人の手によって造られた存在”なのだから、造った本人達からすれば”人造人間”を”人”じゃなくて”物”として見ていたのでしょうね。」
ミリアムの話の中に出て来たある言葉が気になって不安そうな表情をしているエリオットにレンは自身の推測を答えた。
「”人”を”物”扱いする等、余りにも”人の道”から外れた行為だ……!」
「ミリアムが”鉄血の子供達”の一人って事は”鉄血宰相”は”黒の工房”と何らかの取引をして、ミリアムを手に入れたんでしょうね。―――フン、大方”鉄血宰相”が遊撃士協会に圧力をかけた理由の一つはその”取引”―――”人身売買”も理由の一つなんでしょうね。”人身売買”をしている事が判明したら、遊撃士協会は総力を挙げて叩き潰すだろうし、”人身売買”の”取引相手”であった自分自身も破滅する事は目に見えているでしょうしね。」
「お、おい、サラ。」
「………………」
レンの推測を聞いたラウラは怒りの表情で呟き、厳しい表情でクレア大尉を睨んで呟いたサラ教官の言葉を聞いたトヴァルは冷や汗をかき、サラ教官に睨まれたクレア大尉は辛そうな表情で黙り込んでいた。
「……レン皇女殿下。オズボーン宰相がその”黒の工房”とやらと何らかの取引をしていた関係である事はわかりましたが、それとオズボーン宰相の生存がどう関係しているのでしょうか?」
「既にトヴァルお兄さんから聞いていると思うけど”蒼の深淵”の指示によって、シュバルツァー男爵夫人を拉致しようとした貴族連合軍の”裏の協力者”の狙いを悟っていたパパ達がその”裏の協力者”を捕えてね。で、本国にその人を連行してその人が持っている”貴族連合軍”の情報を洗いざらいしゃべってもらった時にその人が”黒の工房”所属で、”黒の工房”の場所も知っていたからメンフィル軍は”黒の工房”を制圧したのよ。」
(そういや、”英雄王”達が捕えたあのアルティナって少女もよくよく思い返してみたらミリアムのように傀儡を操っていたな……と言う事はまさかあの娘もミリアムと”同じ存在”か……?)
「と言う事は”十三工房”の一角がメンフィルによって、潰されたという訳ですか………」
「シャロン………」
アルゼイド子爵の疑問に答えたレンの説明を聞いたトヴァルが真剣な表情で考え込んでいる中静かな表情で呟いたシャロンの様子をアリサは複雑そうな表情で見つめていた。
「うふふ、そしてこれがオズボーン宰相の生存を確認した肝心の理由なんだけど………制圧した”黒の工房”の監視カメラのデータを調べたら
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