第23話
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ァルト皇子は絶句し、サラ教官とアリサ、ミリアムは信じられない表情で声を上げ、ラウラは重々しい様子を纏って呟いた。
「レン皇女殿下、本当に宰相閣下が生きておら―――いえ、メンフィルは一体どうやって宰相閣下の生存を確認したのですか……!?」
「うふふ、それを答える前にクレアお姉さんに一つ確認したい事があるわ。――――”黒の工房”って知っているかしら?」
「!!そ、それは…………」
「”黒の工房”………?聞いた事がない工房だな………」
(まさか………)
自分の問いかけに対して意味ありげな笑みを浮かべて問い返したレンの問いかけに目を見開いたクレア大尉が複雑そうな表情で答えを濁している中、ジョルジュは戸惑いの表情で考え込み、ある事に気づいたシャロンは真剣な表情をした。
「”黒の工房”――――結社”身喰らう蛇”の研究機関である”十三工房”の一角よ。―――ちなみに”黒の工房”は”白兎”や”アガートラム”を造った工房よ。」
「なっ!?み、”身喰らう蛇”の工房だって!?」
「しかもミリアムやアガートラムを”造った”って言っていたけど、それってどういう意味?」
レンの答えを聞いたマキアスは驚き、フィーは真剣な表情でミリアムに視線を向けた後レンに訊ねた。
「”白兎”―――いえ、”オライオンシリーズ”は”アガートラム”のような巨大傀儡とリンクできるように調整された”人造人間”よ。」
「”人造人間”ですって!?」
「まさかミリアムちゃんが”人造人間”だなんて………」
レンの説明を聞いたセリーヌは血相を変えて声を上げ、エマは心配そうな表情でミリアムを見つめて呟いた。
「その”人造人間”とは一体どういう存在なのだ……?エマとセリーヌは知っているようだが………」
「………”人造人間”は錬金術で造りだされる”人”―――つまり、父親と母親の間から産まれる普通の人と違って、『人自身の技術によって、造られた人』の事よ。だから”人造人間”には両親は存在しないわ。」
「ええっ!?そ、それじゃあミリアムに両親は……」
ガイウスの疑問に答えたセリーヌの説明を聞いたその場にいる多くの者達が血相を変えている中アリサは驚きの声を上げた後不安そうな表情でミリアムを見つめた。
「アハハ、もうここまでバレちゃったら隠す意味もないよね〜。うん、セリーヌの言う通りボクはみんなと違って、『“お母さん”から生まれたのとは違う“造られた子供”』だよ。でもボク自身の情報やボクを造った場所についての情報は”出荷”した時に消されているそうだから、ボクは”黒の工房”って
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