第23話
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るつもりなのね!?」
「ハハ………貴族、平民関係なく集めた事が仇になってしまったのか………」
「殿下………」
レンの正論に反論できないマキアスは複雑そうな表情で答えを濁し、ラウラは重々しい様子を纏って黙り込み、サラ教官は怒りの表情でレンを睨みつけ、疲れた表情で肩を落としたオリヴァルト皇子の様子をアルゼイド子爵は辛そうな表情で見つめていた。
「……………ふ〜ん、なるほどね〜。要するにメンフィルはこの内戦を利用して”貴族派”どころか、”革新派”も”潰す”つもりなんだ。」
「え……それってどういう事なの……?」
その時ミリアムが真剣な表情でレンを見つめて呟き、ミリアムの言葉が気になったアリサは困惑の表情で訊ねた。
「先程レン皇女殿下はアルフィン皇女殿下を旗印にして、正規軍やZ組の皆さまを指揮下におくと仰いました。正規軍や両派閥の関係者や有力人物の家族をアルフィン皇女殿下の指揮下におく―――即ち”革新派”が掌握していた正規軍や”貴族派”が掌握していた”領邦軍”を奪い、”アルノール皇家”に正規軍、領邦軍共に掌握させるという意味だと思われますわ。」
「Z組には両派閥の関係者や有力人物の家族もいるから、正規軍、領邦軍からすれば”革新派”と”貴族派”は派閥争いを止めて、今後は”アルノール皇家”主導の下、エレボニアを支える事を決めたように見えるでしょうね。そして”軍”を失った派閥は”派閥としての力”を失ったも同然ね。」
「シャロンッ!」
「セリーヌッ!」
「それは…………」
「………………」
「く……ッ……!」
シャロンとセリーヌの推測を聞いたアリサとセリーヌはそれぞれ声を上げて二人を睨み、二人の推測を聞いたラウラは複雑そうな表情で順番にクレア大尉やミリアム、マキアスに視線を向け、マキアスは複雑そうな表情で黙り込み、クレア大尉は悔しそうな表情で唇を噛みしめていた。
「クスクス、”奪う”だなんて人聞きが悪いわね。王政の国の軍人が本来仕えるべき”主”はその国の”王”もしくは”王族”なんだから、レン達は両派閥によって歪められた形を”元通り”にしてあげるだけよ?―――よかったわね、オリビエお兄さん♪これで内戦が終わったらオリビエお兄さんの望み通り、両派閥はおバカな争いを止めて、エレボニアを支えてくれるでしょうね♪」
「ハハ………その代わりに新たな火種や問題が浮上する可能性は非常に高いけどね………レン君、何故メンフィルは”貴族派”だけでなく、”革新派”まで潰すつもりなんだい?”貴族派”を潰す理由は今回の戦争の件があるからわかるのだが何故”革新派”まで……」
小悪魔な笑みを浮かべたレンに視線を向けられたオリヴァルト皇子は疲れた表情で呟いた後表情を引き締めて自身の疑問をレンに訊ね
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