393部分:第三十二話 孔明、妹を得るのことその二
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第三十二話 孔明、妹を得るのことその二
「さあ、曹操さん」
「お話したいことがあるのだけれど」
「くっ、来たか!」
「ここまで!」
二人の武人が思わず身構えた。
「おのれ、華琳様にはだ」
「指一本触らせぬ!」
「あら、つれないわねえ」
「全くよ」
二人の怪物は跳躍した。何丈も跳んでだった。
一気に曹操のところに来て。その唇を。
「さあ、挨拶の接吻を」
「遠慮はいらなくてよ!」
「か、華琳様!」
「華琳様ーーーーーーーーーーーーっ!!」
誰もが曹操に対して叫ぶ。しかしその操は。
「!!」
ここで曹操の目が覚めた。思わずベッドから起き上がる。
「何なの、その夢は」
「?華琳様」
「どうされたのですか?」
ここで荀ケとあの美女がいた。曹操のベッドの中にそれぞれだ。
見れば三人は誰もが一糸纏わぬ姿だ。その姿でいた
「何か夢でも見られたのですか」
「まさか」
「いえ、何でもないわ」
ここでこう返した曹操だった。
「気にしないで」
「そうですか」
「わかりました」
「ところで木花」
曹操は己の左にいるその美女に声をかけた。
「明日また人材が来るそうね」
「はい、そうです」
美女はこう述べた。
「この私荀攸の友人でして」
「木花、貴女のお友達なのね」
「はい、叔母上」
荀攸は微笑んで荀ケに返した。
「その通りです」
「あのね、木花」
「何か」
「私を叔母上と呼ぶは止めなさい」
彼女が言うのはこのことだった。
「まだそんな歳じゃないんだから」
「しかし続柄は」
「そういう問題じゃないの」
また返す彼女だった。
「とにかくね。その呼び方はよ」
「では何と御呼びすれば」
「姉上とでも呼んで」
その呼び方でというのだった、
「わかったわね、それで」
「わかりました、それでは」
こんな話をする彼女達だった。そうしてである。
次の日。曹操はまずはまた来た他の世界の者達と会っていた。
「真田小次郎」
「李烈火」
「徳川慶寅」
女と見まごうばかりの美貌の男に凛々しい辮髪の男、そして最後は凛々しい若者だった。李と名乗った男は丈の長い黄色の服に青いズボンだが他の二人はそれぞれ着物を着ている。
その三人を見てだ。曹操は話した。
「貴方達どれも」
「ん?何だ?」
「剣を使うわね」
慶寅のその言葉に応えてだった。
「そこの李は扇子みたいな得物ね」
「おわかりですか」
「大体ね。ただ」
「ただ?」
「貴方、まさか」
小次郎を見ての言葉であった。
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