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流星のロックマン STARDUST BEGINS
精神の奥底
67 手負いの星たち
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りダメージが堪えるのか、顔を歪ませる。
出血の量は比較的少ないようだが、全身切り傷とアザだらけだ。
試合を終えた跡のボクサーにでも勘違いされそうな状態で、その端正な顔の魅力も半減している。

「水を……」
「ホラ」

ルナに渡された水を喉を鳴らしながら、一気に飲み干す。
そして呼吸を整えながら、一度軽く笑ってみせた。

「本当に大丈夫?」
「うん…それよりウォーロックは?」
『まだ寝てるわ。しばらくは起きないでしょうね。それより問題はアナタよ』
「ウォーロックは僕のトランサーに。僕は大丈夫だよ」
「本当の本当に?」
「痛むけど…大丈夫、歩ける。移動しよう」
「でも移動するって、何処に行くの?」
「とりあえずホテルの部屋に戻る。ふぅ…あと薬局で適当に薬を」
「薬はパパの会社の人で手が空いてそうで口が堅い人に持ってきてもらうわ。響さんは動ける?」
「うん。私は全然」

ルナはiPhoneを操作して電話帳を開きながら、ミソラにカードを渡した。

「じゃあ、タクシー拾ってきて。このカードを振れば絶対に捕まるから」
「分かった!」

ミソラはそう言ってダメージの残る身体にムチを打ち、ゆっくりと歩き出した。


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