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流星のロックマン STARDUST BEGINS
精神の奥底
67 手負いの星たち
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に心臓マッサージを始めた。
肘をピンと張り、体重を掛けて全身に血液を送り出す。

「1!2!3!4!5!6……」
「何処に掛ければ!?」
「待受のアイコンを!それで私たちの仲間に位置情報と電話が発信されるから!」
「う、うん!」
「電話が繋がったら、状況をありのままに伝えて!もう一度、息を!」
「ハイ!」

七海は端末を耳に当てて、通話を始めた。

『何があったの!?』
「あの…えっと……沢城くんが倒れて……」

電話に出たのはハートレスだ。
アイリスに預けたはずの端末からの通信のはずが、別人の声が聞こえたことでハートレスの少し動揺する。

『あなた誰?』
「そんなことより、沢城くんが倒れたんです!息が止まってて、心臓も」
『何ですって!?アイリスは?アイリスかメリーはそこにいる!?』
「います…でも2人とも今、人工呼吸を」
『人工呼吸!?スピーカーホンに切り替えなさい!早く!』
「はっ、はい!」

七海はすぐにスピーカーホンに切り替えた。
大音量のスピーカーからハートレスが珍しく焦り、ドカドカと足音を立てて移動しているのが伝わってくる。

『アイリス、何があったの!?説明なさい!!』
「喧嘩の後、サイトくんが倒れたの!」
『呼吸が止まってるの?』
「えぇ!外傷はほとんど見当たらないけど、もしかしたら何処かにダメージを受けたのかもしれない」
『他には?』
「他には……」

「冷たかった……」

他に症状を探し言葉に詰まったアイリスだったが、逆に七海は気づいたことを口にした。

『何ですって?』
「冷たかったんです、沢城くん!そんな氷みたいな冷たさでは無いけど…平熱の人からしたらかなり低い思います」
『体温……』
「まるで……冬眠してるみたい……」
『冬眠……まさか……』

ハートレスは何かに気づいたようだったが、次の瞬間に事は起こった。

「アイリスさん!息が戻りました!」
「ハァ……良かった…」
『何があったの!?』
「ハートレス、サイトくんの息が戻った!」

3人は糸が切れたようにその場に座り込んだ。
窮地を脱した安心感に包まれた。
だが次の瞬間にはメリーは今にも泣きそうな声を出した。

「ハートレスゥ…早く来て……!」
『分かってる!10分でそこに救助班を向かわせるわ」
「私たちはどうしたら?」
『まだ安心できない。電話繋いだままに!逐一、状況を報告しなさい!』
「分かったわ……」

3人はぐったりと死んだように動かない彩斗を囲み、助けが来るのを待つしかなかった。











同時刻。
住宅街の一角の図書館では何事も無かったかのような沈黙が漂っていた。
数分前までの戦闘も周囲の住民には気づかれ
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