第49話<思い出と確信>(改)
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盆を置いて着席した。
北上は言った。
「アタシも昨日、あいつにキツイこと言ったけどさ……でも結局さ、あいつが生きてたときからアタシ、いつもそんな感じで接してたんだ」
「そうか?」
「うん。そう」
彼女は、ちょっと微笑んだ。
「……だからアタシ的にはさ、もしあれが本当にあいつなら何か思い出すんじゃないかって。何となく期待しちゃったわけ」
「ふーん」
その辺りは分かるような……でもやっぱり良く分からないような。
そこで急に真顔になった北上。
「でも司令が言ってたサ、あのサンドイッチの話……うん、あれは正直、嬉しかったナ」
「やっぱり、気になるんだ」
私の言葉で彼女は頷いた。大淀さんも相槌を打っている。
そういえば今日のあいつの反応は……特に境内で捕まえた以後は逐一、妙な感じだった。「アタタカイ」とか言ってたし。
「……どっちにしても敵については不可解なことが多すぎる」
そのとき、背後から何かが迫ってくる気配がした。
……これは
「比叡か?」
「ブー!」
振り返る間もなく衝撃が走った。
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