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とある鎮守府の幻想殺し
幻想殺し着任ス
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駆逐艦で暁型四番艦の電です。司令官さんの秘書艦もやっているのです!」

えっへん!と小さな胸を張る電。見ていて微笑ましくなるな。


「そうか、それじゃ、これからよろしくな電!」


「はいなのです!」


「で、早速聞きたいんだけど...司令官って誰?」


「あなたなのです!」


「おいおい、冗談はやめてくれ...俺、今日来たばっかなんだぞ?
そんな筈ないって」

その言葉に電はきょとんとする。


「?でも、前任だったルミスさんからそう聞いているのです。」

おいおいおい、まさかそんなことある訳ない...よな?


「ちょっと資料を見せてほしいのです」


「ん?これの事か?」

俺は来るときに渡された資料を電に渡す。


「ありがとうなのです。どれどれ?フムフム...」

しばらく資料と睨めっこしている電を見ていると...


「分かったのです!」


「お?で、どうだった?」


「お兄さんは司令官さんで間違いないのです!」

・・・うん、まったく理解できないがまあ納得しておくか...


「そっか、じゃあ俺はここの司令官になったんだな...」

そうか、ってか、いつそんな進級したんだ?

俺、海軍に入ってたことすらないんだけど...


「ま、まあ、それは置いておこう...それじゃ次の質問な?
君は何者?」


「私は駆逐艦の艦娘なのです!」


「・・・はい?」

艦娘?駆逐艦?なんだそりゃ?聞いたことないぞ?


「あれ?もしかしてお兄さん艦娘を知らないのです?」


「あぁ、聞いたことない」


「お兄さん、どこから来たのです?」


「俺か?俺は学園都市から来たんだ」

そう言うと電の顔が納得といった表情になった。俺にはなんのことかさっぱりだ


「それなら知らなくてもおかしくないのです。」


「そうなのか?」


「はい、なのでここは私が艦娘について教えてあげるのです!」


「お?いいのか?助かるなそれは」


「ではいくのです!」

そう言って電は鎮守府の話、艦娘の話、深海棲艦の話などをしてくれた。

正直、難しすぎてちっとも頭に入ってこなかったが、大まかには


・艦娘は深海棲艦に対抗しうる手段の一つ

・深海棲艦に奪われた制海権を取り戻すために戦う

・鎮守府はそんな艦娘を育成するための場所である

という事らしい...。


「と言っても今の私達はそう言うことはやってないのです」


「それってどういうことだ?」


「学園都市から来た司令官さんなら分かるはずなのです。」

その言葉で
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