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〜異世界BETA大戦〜 Muv-Luv Alternative Cross Over Aubird Force
兆し
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大きなあくびをして、また窓の外へ顔を向けた。
防衛艦隊である第2任務艦隊が戦場に到着してから30分ほどが経っていたが、それまでに敵の艦載機はあらかた撃破されて、艦隊は残った母艦に攻撃を加えつつ包囲しているところだった。
敵艦の砲台は既に沈黙しているらしく目立った反撃はしてこないのだが、攻撃はとても効いているようには見えない。

「どうやら、攻撃しても岩の塊のような艦体構造なので誘爆しないようだな。」モニターを見ていた艦長が誰に言うともなくつぶやいた。
そうなのだ、まるでただの大きな岩の塊に攻撃をしているかのように、周りは少しづつ削れていくのだが、中々破砕する事が出来ないのだ。
そうしているうちに全艦艇に後退命令が出た。
通常攻撃では削りきれないと判断してAD兵器を使う事にしたのだろう。
敵の砲台が生きていれば迎撃されて失敗するかも知れないが、反撃手段が無い今ならほぼ確実だ。
10分後、防衛艦隊の艦艇からガロッグ7が放たれ、鮮やかな白い軌跡を残して収束しつつ敵艦へ突っ込んでいった。
ガロック7が着弾した敵艦は、まばゆいばかりの閃光を上げて大爆発を起こし、大小の岩塊となって後方へと飛散していく。

デトロワ軍の艦艇では皆歓声を上げ、あるものはガッツポーズ、またあるものは隣の兵士と抱き合い喜んだ。
推移をモニタリングしていたオスメイアの艦橋からも大きな歓声が上がり、皆口々に喜びを伝えあった。
そして、猫はというと、ゆっくりとのびをしながら艦橋へと歩き始めた・・・皆が喜んでいる様子には全く興味がないというようなそぶりだった。
だが突然途中で立ち止まり、ふっと何もない窓外の宇宙空間を見て、フシャーと威嚇を始めた。
通りかかった女性士官は、猫は皆がうるさく騒いでいるので、怒っているのだろうと思い、微笑ましい表情を向けながらその場を去っていったのだが、その数日後に女性士官を含む彼らは同じような敵の攻撃が同時多発的にエレミア星系各所で起こっていた事を知る・・・。エスパー猫?・・・・。

公転軌道から言えばデトロワ領が一番外周にあたるのだが、すべての惑星が一列になっているわけではないので、別の方向から侵入してきた敵は別の惑星領へと侵入するものあり、結果的にデトロワ領へは2か所から、デュミナス領へは3か所から、ラファリエス領へは2か所からと合計6方向からの侵入があった。
いずれも撃退して、損害は軽微であったが(軽微とはいえ1000人単位の戦死者は出ている)、ラファリエス軍は情報が錯そうした為に初動がかなり遅れてパトロール部隊を3つ潰されるという比較的大きな損害を受けた。

そして今回の敵は以前のように無防備な降着ユニットで移動して来たのではなく、砲台型生物(超重光線級クラスの上半身)と飛行型生物(新種:エイのようなフォルムに光線級の上半
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