第7章 聖戦
第171話 介入者
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言うか、確かに見たまんま此奴がチンチクリンなのは間違いないのだが。
「日本で死んだと思ったら、何故か神様が顕われてコッチの世界に転生させてくれたのさ」
前世の記憶を持ったままでな。
成るほど、此奴も這い寄る混沌に能力を貰った一人。つまり、このハルケギニアを混乱させる為に盤上に並べられた駒のひとつ、と言う事か。
前世の記憶を持ったままでの転生。ならば日本語が話せても問題はない。
ある程度の納得。しかし尚も残る疑問。そもそも、俺たちの行動の何処が犯罪に当たると言うのか。
それともヤツの前世の記憶。……日本とハルケギニアに何の関係があるのか分からないが、それでもヤツの前世の記憶が何かハルケギニア世界と関係があって、其れと俺の行動に何か犯罪的だと思わせる内容があるのでしょう。
もしかして見た目がローティーンの湖の乙女やタバサに手を出したと考えているのか?
「俺が日本人だった事が分かれば、オマエたちのやって来た事の何が問題だったのか分かるだろう?」
妙に自慢気な雰囲気。ただ、俺の方はその言葉の内容では更に訳が分からなくなったのも事実。そもそも、此奴が元日本人だったと言う事と、俺がこの世界に召喚されてからやって来た事の間違いだった部分について、一体何の関係があるのか謎すぎるのだが……。
「何もしなければ。介入を最小限に抑えればこの世界の歴史はルイズとサイトがどうにかしてくれた。そうなったと言うのに――」
オマエと言う余計な介入者が居たから世界が滅茶苦茶になって仕舞った。
まるで、その歴史……。ハルケギニアの未来の事についても知っているぞ、と言う雰囲気で言葉を続ける匿名希望のチンチクリン。
「例えば、オルレアン大公を殺したのは無能王ジョゼフのハズなのに、何故かそうではないと言う作り話が定説に成って居たり、レコンキスタに女王にされる事がなかったはずのティファニアが女王になっていたり」
それもすべてオマエの所為だ。
本当なら今頃の時期、ティファニアはサイトと一緒にサウスコーダの森で静かに暮らしていたはずなのに。
何か、良く分からない事を言い出すチンチクリン。
……と言うか、これは矛盾だらけなのだが。
「あのなぁ、一応言って置くが、ティファニアがレコンキスタに囚われて洗脳を施されたのは、俺がこの世界に関わる前の話だ。それに、オルレアン大公を殺したのはレコンキスタの三銃士と元東薔薇騎士アルタニャンの四人。これは間違いない」
まして、そのオルレアン大公が殺されたのも俺が召喚される数年前の出来事。いくら俺が世界に影響を与える存在だからと言って、このハルケギニア世界にやって来る以前の出来事まで俺の所為にされてはたまった物ではない。
これでは恐竜が絶滅したのも、地球が誕生
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