ガンダムW
1741話
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俺達がMSと戦うのをその目で見ておきたいといったところか。
五飛にとって、俺達はある意味目標に近い。……今は対抗心の方が強いが。
ともあれ、五飛にとってはそんなに面白くない見世物になりそうだけどな。
「来た」
呟く俺の言葉と共に、曲がりくねっている谷の間を3機のエアリーズが通り抜けてきた。
そうして姿を現したエアリーズは、間違いなく一瞬動揺したように挙動を乱す。
……まぁ、自分達がこうしてやって来てるのに気が付いているんだから、逃げ惑ってるのか、武器を手に待ち受けているかと考えていたのだろう。
だが、結果として待ち受けていたのは俺と綾子。それと少し離れた場所に五飛。
まさか3人で……そう思えば、一瞬ではあっても動きを乱してしまうのはしょうがない。
「それが、命取りなんだけどな」
呟くと同時に、空間倉庫から伸びたスライムが一閃する。
銀の煌めきが一瞬だけ光を反射し……次の瞬間には、エアリーズの1機が左右に両断されていた。
それを見たのか、それとも何らかの反射的な行動だったのか……ともあれ、残り2機のエアリーズは、チェーンライフルを発射する。
本来であれば、人間ではなくMS、もしくは戦車を始めたとした相手に向けて撃つ武器であり、人間に向かって撃つのはオーバーキル以外のなにものでもないだろう。
だが、この場合はそれなりに間違ってはいなかった。
俺と綾子という存在が相手なのだから。
いや、そう考えると、寧ろ威力が足りないか。
綾子は物干し竿を使って次々にチェーンライフルの弾丸を弾き、そのまま距離を詰めていき、コックピットに向けて鋭い一撃を放ち、装甲部分を切断する。
飛んでいるエアリーズのコックピットに跳び乗り、物干し竿の切っ先を突き付け、降伏を迫る。
……その間に、俺は最後の1機のエアリーズをスライムで胴体から上下真っ二つに切断する。
胸にコックピットがあったおかげで、こっちのパイロットが生き残ったのは……運が良かったのだろう。
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