ガンダムW
1740話
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と渡り合う為に、命を張ってるんだ。なのに、トレーズ派が来たからってここから逃げ出した奴が、俺達をからかうなんて事をしたら……そう簡単に許せる筈もねえよな?」
リーダー格の男の言葉に、他の男達もこちらに向けて拳銃やらマシンガンがやらの銃口を向けてくる。
……へぇ。
「トロワだけならまだしも、俺にまで銃口を向けるとか……覚悟は出来てるんだろうな? とある人物が言うには、撃ってもいいのは撃たれる覚悟がある者だけだ、だそうだぞ?」
「ああ? 何だよ、お前は。今、俺はトロワと話してるんだ。関係ない奴は引っ込んでてくれ」
「……なるほど」
この男は、中東連合に所属はしていたものの、地位そのものはそこまで高くなかったのだろう。
少なくても、シャドウミラーを率いている俺の顔を知らない程度には。
「ま、これも余興か」
呟いた瞬間、俺の姿はトロワに銃口を向けている男のすぐ側にあり、その銃の銃身を掴んでいた。
「なっ!?」
一瞬で俺が移動した事が、向こうには信じられなかったのだろう。
驚愕の表情を俺に向けてくるが……
「残念だが、驚く場所は違うぞ。……ああ、一言忠告しておく。その銃はもう撃たない方がいいぞ。暴発して怪我をしたくなかったらな」
「何? ……何ぃっ!?」
最初の疑問は、俺が何を言っているのか分からないといった事への言葉。
だが、次の驚きの声は、自分の銃が見て分かる程に曲がっているのを見ての驚愕の声だった。
自分が気が付かないうちに、それもそっと俺が触った程度で銃がこんな風に曲がるんだから、驚くのは当然か。
金属で出来ている銃だからこそ出来た芸当だけどな。
もしこれが最新の強化プラスチックとかを使って作られた銃なら、それこそ俺が曲げるよりも先にその力に耐えられず砕けてしまっただろう。
男の仲間達も、いつの間にか使えなくされてしまった拳銃を見て、こっちをただ者ではないと判断したのか、揃ってこちらに銃口を向けてくる。
「止めねえかっ!」
そんなレジスタンス達を一喝したのは、俺に拳銃を曲げられた男だった。
向こうにしてみれば、まともに俺と戦っても勝ち目がないと判断したのだろう。
そして男の言葉に、他のレジスタンス達は皆が黙り込む。
へぇ……男の命令にはしっかりと従うように鍛えられてるんだな。
こっちとしては少し驚いた。
だがまぁ、余計な揉め事がなくなったようで何より。
「……悪いな。あんたみたいな強い奴は初めて見た。名前を聞いてもいいか?」
「アクセル・アルマー」
「アクセル? どこかで聞いたような覚えが……」
思い出しそうで思い出せないといった様子の男を見て、トロワに視線を向ける。
俺が動いたからか、それとも最初から本
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